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2010年11月24日 (水)

「このミス2011年版」投票者なりきりベスト6

 *「このミステリーがすごい!」では、1990年より翌年度表記に変更(つまり、満年齢から数え年に変更)しているので、この“2011年版”は、2010年(2009年11月~2010年10月)に発売された作品が対象となっています。

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 「このミステリーがすごい!2011年版(2010年)」ランキング(順位)予想に引き続き、これまた3年目の企画となりますが、“投票者なりきりベスト6”を書いてみたいと思います。


 「このミス」では、70人を超える読書家(評論家など)の投票を集計し、その結果をもとにその年のランキングが作られます。

 もう少し詳しく説明すると、投票者は1人につき6作品に投票することができ、その6作品を1位から6位まで順位付けすることで、1位に10点、2位に9点.....、といった具合にそれぞれ点数が付けられます。全投票者が投じた得点を合計し、その結果がランキングとして発表されるというわけです。


 そんな「このミス」投票者になったつもりで自分も6作品選んでみようという企画なのですが、一昨年(2009年版)が37冊、昨年(2010年版)が104冊、そして今年が105冊と、読んだ対象作品は大幅に増えた昨年とほぼ同数となったので、この中から6冊のみを選ぶのは、昨年と同様に困難な作業となります。

 しかも、読後にインパクトの強かった作品や、今の時点で振り返って“面白かったな~”と思う作品、多くの人に薦めたいと思う作品、もう一度読み返してみたい作品、「このミス」で上位に入ってほしい作品などなど、その選択基準によって選ぶ本も大きく変わってくることは間違いないですからね。

 なので、どうやって6作品を決めようかと悩みましたが、ここはもう単純に、今の時点で振り返って“あれは面白かったな~”と思う作品を順位付けして、そのうちの6作品を紹介していこう、ということになりました。

 ただ、6作品だけを紹介するのも、他にも面白かった作品がいくつもあったこともあって寂しいので、これも昨年と同様に、50位からカウントダウン形式で発表していこうと思います(ただ説明を加えているのは上位の6作品のみですが)。

 ちなみに、この記事を書いている時点で読み終えていた、2011年版対象の105作品については、ここに書くとなるとかなりの長さになってしまうので、「このミス2011年版」上半期のランクイン作品予想および「このミス2011年版」下半期のランクイン作品予想にてご確認ください。

 なお、読後すぐに感じた面白さを表した★評価とはリンクしていないランキングとなっているので、その点ご了承ください。

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 * 作品名部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです

 50位 : 屍の命題 / 門前典之    <感想記事はこちら>
 49位 : ふたりの距離の概算 / 米澤穂信    <感想記事はこちら>
 48位 : 主よ、永遠の休息を / 誉田哲也    <感想記事はこちら>
 47位 : 水魑の如き沈むもの / 三津田信三    <感想記事はこちら>
 46位 : リスの窒息 / 石持浅海    <感想記事はこちら>

 45位 : 魔法使いの弟子たち / 井上夢人    <感想記事はこちら>
 44位 : 天地明察 / 冲方丁    <感想記事はこちら>
 43位 : ドゥルシネーアの休日 / 詠坂雄二    <感想記事はこちら>
 42位 : シューマンの指 / 奥泉光    <感想記事はこちら>
 41位 : ボーダー ヒート アイランドⅣ / 垣根涼介    <感想記事はこちら>

 40位 : 北帰行 / 佐々木譲    <感想記事はこちら>
 39位 : 空想オルガン / 初野晴    <感想記事はこちら>
 38位 : 武家屋敷の殺人 / 小島正樹    <感想記事はこちら>
 37位 : スリープ / 乾くるみ    <感想記事はこちら>
 36位 : トロイメライ / 池上永一    <感想記事はこちら>

 35位 : 欧亜純白 ユーラシアホワイトⅠ・Ⅱ / 大沢在昌    <感想記事はこちら>
 34位 : 蝦蟇倉市事件2 / オムニバス    <感想記事はこちら>
 33位 : 攪乱者 / 石持浅海    <感想記事はこちら>
 32位 : 狩久探偵小説選 / 狩 久    <感想記事はこちら>
 31位 : エデン / 近藤史恵    <感想記事はこちら>

 30位 : 白銀ジャック / 東野圭吾    <感想記事はこちら>
 29位 : 球体の蛇 / 道尾秀介    <感想記事はこちら>
 28位 : 蝦蟇倉市事件1 / オムニバス    <感想記事はこちら>
 27位 : ひそやかな花園 / 角田光代    <感想記事はこちら>
 26位 : 琉璃玉の耳輪 / 津原泰水    <感想記事はこちら>

 25位 : 小暮写眞館 / 宮部みゆき    <感想記事はこちら>
 24位 : 貴族探偵 / 麻耶雄嵩    <感想記事はこちら>
 23位 : 琅邪の鬼 / 丸山天寿    <感想記事はこちら>
 22位 : 熱 愛 / 香納諒一    <感想記事はこちら>
 21位 : この国。 / 石持浅海    <感想記事はこちら>

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  20位 : 扼殺のロンド / 小島正樹  <感想記事はこちら>
  19位 : 見えない復讐 / 石持浅海  <感想記事はこちら>
  18位 : 悪の教典 / 貴志祐介  <感想記事はこちら>
  17位 : ラガド 煉獄の教室 / 両角長彦  <感想記事はこちら>
  16位 : マリアビートル / 伊坂幸太郎  <感想記事はこちら>

  15位 : 虚 国 / 香納諒一  <感想記事はこちら>
   14位 : 新世界崩壊 / 倉阪鬼一郎  <感想記事はこちら>
  13位 : 光媒の花 / 道尾秀介  <感想記事はこちら>
  12位 : バイバイ、ブラックバード / 伊坂幸太郎  <感想記事はこちら>
  11位 : 初陣 隠蔽捜査3.5 / 今野敏  <感想記事はこちら>

  10位 : 死ねばいいのに / 京極夏彦  <感想記事はこちら>
  09位 : オーディンの鴉 / 福田和代  <感想記事はこちら>
  08位 : セカンド・ラブ / 乾くるみ  <感想記事はこちら>
  07位 : 隻眼の少女 / 麻耶雄嵩  <感想記事はこちら>

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 【 6位 : 黒と愛 / 飛鳥部勝則 】

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 おぞましいほどの世界観に、予測不能のとんでもない展開、驚愕の本格ミステリトリックなど、まあとにかく圧倒させられまくりでした。


  この作品の感想記事はこちら!!
        >> No.388 『黒と愛』 飛鳥部勝則

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 【 5位 : 兇 弾 / 逢坂剛 】

兇弾兇弾
逢坂 剛

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 誰もが前作でシリーズが終わったと思う中、見事なまでに復活させてしまいましたし、クライマックスにおけるド派手な盛り上がりなど、ハンパなく楽しませてもらいました。


  この作品の感想記事はこちら!!
           >> No.314 『兇 弾』 逢坂剛

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 【 4位 : 祈る時はいつもひとり / 白川道 】

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白川 道

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 もう何よりも主人公のキャラクターがとても魅力的な作品でして、そのハードボイルドな生き様にはシビれまくってしまいましたねェ。


  この作品の感想記事はこちら!!
        >> No.352 『祈る時はいつもひとり』 白川道

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 【 3位 : 叫びと祈り / 梓崎優 】

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梓崎 優

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 これがデビュー作とは思えないくらいの輝きを放っている本格ミステリ作品ですが、やはりなんといっても話ごとに変わる色彩が頭の中に飛び込んでくるような文章が特に素晴らしかったです。


  この作品の感想記事はこちら!!
         >> No.326 『叫びと祈り』 梓崎優

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 【 2位 : 丸太町ルヴォワール / 円居挽 】

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 これでもか!これでもか!と容赦なく押し寄せてくる本格ミステリ的サービス精神には、心地よいくらいに圧倒されまくりで、作品世界が夢にまで出てきたほどでした。


  この作品の感想記事はこちら!!
          >> No.288 『丸太町ルヴォワール』 円居挽

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 【 1位 : アルバトロスは羽ばたかない / 七河迦南 】

アルバトロスは羽ばたかないアルバトロスは羽ばたかない
七河 迦南

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 元々前作の日常部分などの雰囲気がとても好きだったこともあり、この作品の衝撃にはまさに心臓を一撃されたかのようで、ホントに本を読んでとは思えないくらいに感情を動かされてしまいました.....。


  この作品の感想記事はこちら!!
       >> No.387 『アルバトロスは羽ばたかない』 七河迦南

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 【「投票者なりきりベスト6」関連記事】

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  > 「このミス2011年版」下半期のランクイン作品仮予想 (10.6.14)

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  > 「このミス2011年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (10.12.22)
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  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位) (11.1.12)
  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(6-10位) (11.1.23)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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