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2010年10月22日 (金)

『逸脱(捜査一課・澤村慶司)』 堂場瞬一 > 「このミス」完全読破 No.379

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.379

 『逸脱』 堂場瞬一

   * 文庫化の際に『逸脱 捜査一課・澤村慶司』に改題

   「このミス」2011年版 : 130位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.10.11 ~ 読終:2010.10.11

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年9月>

逸脱  捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)逸脱 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)
堂場 瞬一

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 堂場瞬一といえば、大人気の“刑事・鳴沢了シリーズ”を始め数多くの警察小説を発表し続けています(警察小説だけ、というわけではありませんが)。

 そして本作は、(続編が出ないならば)シリーズものではないのですが、帯に"2010年大本命の警察小説!"と書いてあることもあり、期待して読んでみました(後日追記:帯は単行本のことです)。

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 主人公はもちろん刑事でして、10年前の連続殺人を模倣した事件を担当し、その真相へと迫るべく奮闘していきます。

 ただこの主人公は、刑事としてかなりの能力があるものの、過去のトラウマが影響してか、一匹狼となって強引乱暴な捜査を行っているのです。

 そのため、上司と対立するなど周囲から孤立しがちになりながらも、“最高の刑事になる”という自分の信念を胸に秘めつつ、この謎めいた事件に没頭していくのですね。

 この主人公の悩めるキャラクターによって、単なる事件捜査サスペンスにならず、主人公の成長物語的な盛り上がりや、警察内部における人間ドラマなど、作品全体に厚みや深みが出ていたように思いました。

 それに、この主人公だけでなく脇役たちもなかなか個性的で魅力的なキャラが揃っているので、そんな登場人物たちの事件から少し離れた場面におけるやり取りを読んでいるだけでも面白かったですね。

 ただ、主となる事件や主人公の物語など、特別驚くような展開にはならず、こちらの想像の範囲内で進んでいくようだったので、帯の文句で期待を高め過ぎてしまった分、ちょっと物足りなさも感じてしまいました.....。


  > 個人的評価 : ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★         人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “堂場瞬一” 関連記事 】

  > No.379 「逸脱」
  > No.207 「断絶」


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