『七つの海を照らす星』 七河迦南 > 「このミス」完全読破 No.368
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.368
『七つの海を照らす星』 七河迦南
「このミス」2009年版 : ランク外
受賞(候補) : 「鮎川哲也賞」受賞
総合ランキング :
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 23位
読始:2010.9.16 ~ 読終:2010.9.17
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2012年9月>
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第18回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作です。
とはいえこの作品は、「このミス」にランクインはしていません。
ですが、今年発売された本作の続編であるNo.387「アルバトロスは羽ばたかない」がなかなか好評のようですし、この続編をより楽しむには事前に前作を読んでおいた方がよいという情報もあったので、まずは本作から読んでみたのです。
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舞台となるのは児童養護施設で、主人公はそこで働く女性保育士。
この施設内で噂される”学園七不思議”と、それに絡んだ謎で不思議な出来事が語られていく、連作集的な構成の作品です。
というわけで日常の謎系ミステリなのですが、連作的だったものが最後に長編としての輝きを見せたりとか、真相がわかると同時に思わず表紙を見てしまうような遊び心があるなど、なかなか凝った作りで楽しめました。
ただそんなミステリ部分以上に、この施設を舞台にした人間ドラマ・青春ドラマ部分が、爽やかさや楽しさの中にも考えさせられるものがあったりして、とても読み応えがありましたね。
そして続編に対しての期待感&楽しみ度も、グンッと上がってしまいました。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “七河迦南”関連記事 】
> No.601 「空耳の森」
> No.387 「アルバトロスは羽ばたかない」
> No.368 「七つの海を照らす星」
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