週刊少年ジャンプ読切! 「メルヘン王子グリム(2010年41号版)」 渡邉築
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* 連載版の「メルヘン王子グリム」に関しては週刊少年ジャンプ新連載! 「メルヘン王子グリム」 渡邉築(11.2.20)の方をご覧ください。
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週刊少年ジャンプ2010年41号(9月13日発売)に掲載された読切作品が、「メルヘン王子グリム」です。
作者の渡邉築(わたなべ・きずく)は、赤塚賞(2009年下半期)の佳作を「重装思春機兵ティーンエイザー」で受賞し、今年4月の本誌19号に「メルヘン王子グリム」が掲載されていきなりの本誌デビュー(週刊少年ジャンプ読切! 「メルヘン王子グリム(2010年19号版)」 渡邉築参照)。
そしてわずか5ヶ月後となる今回、同名作品にて2度目の本誌登場となりました。
ちなみに、前回の掲載時はセンターカラーではなかったので、今回が初のセンターカラー作品となります。
内容の方は、メルヘンギャグ漫画です。
小学6年生の野球少年・磯部達彦は、グラビアアイドルとして活躍する同級生で幼馴染の白雪に、次の試合に勝つことを条件としてデートを申し込むことに。
一度はOKをもらうものの、磯部が万年補欠であることを白雪が思い出してしまったため、試合に出て活躍するという条件を逆に受けてしまいます。
どうやって試合に出ようか悩んでいる磯部の目の前に突如現れたのが、メルヘン界の第7王子・グリム。
十年後の未来からやって来たこのグリムは、磯部が白雪と付き合えないことがきっかけとなって滅んだメルヘン界を救うため、磯部の手助けをすることに.....。
というわけで、19号版との比較ですが、まずグリムのキャラクターは、未来からやって来たという設定以外はほとんど一緒ですね。
あと“のび太ポジション”である磯部(イソッペ)は、グリムに助けられつつ振り回されるという役割は同じですが、高校生から小学生に年齢が変わっています。
そして全体的に見てみると、19号版では男の不良しか出てこない学園ギャグだったのに対し、今回は野球の場面と磯部&白雪の恋愛模様とが絡んだギャグとなっているので、その雰囲気は硬派と軟派でずいぶんと違った印象です。
この違いでいうと、野球の試合展開と磯部&白雪の恋愛要素によって、ギャグだけでなくコメディ的&ストーリー的な魅力も加えられていたので、ネット上や当ブログの投票などで19号版より今回の方が評判が良いのは、そういったギャグ以外の要素が魅力的に加えられていたことが評価されてのものなのではないでしょうかね。
ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、
「昔々 あるところに… 続きは次のページから!」
「☆ギャグ世界のスーパールーキーパワーアップして再登場!!
唯一無二の童話ギャグ読切C(センター)カラー21P!!」
というものでした。
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投票受付期間:2010.9.13~9.20
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