週刊少年ジャンプ読切! 「宇宙卓球」 宇野智哉
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“第6回 金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)”のエントリーNo.4として週刊少年ジャンプの2010年38号(8月23日発売)に掲載された読切作品が、「宇宙卓球(うちゅう・たっきゅう)」です。
作者の宇野智哉(うの・ともや)は、「創造少年」で“JUMPトレジャー新人漫画賞”(2009年6月)の佳作を受賞(この作品はWeb掲載されています→ 集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト)。
そして今年5月に発売された“ジャンプNEXT! 2010SPRING”に「宇宙卓球」が掲載されて誌面デビューを飾り(週刊少年ジャンプ増刊! 「ジャンプNEXT! 2010SPRING」参照)、その同名リニューアル版である本作にて本誌デビューとなりました。
内容の方は、宇宙でアクション卓球漫画です。
いつでもどこでも卓球のことしか頭にない男子中学生・千草雷湖(ちぐさ・らいこ)。
授業中でも部活中でもわがままに暴れまくるほどの卓球バカっぷりなので、同級生たちから疎まれたりヒカれたりの毎日。
そんなある日、幼なじみの光野沙希(こうの・さき)と下校中に、偶然出会った宇宙人にさらわれて、地球の存続を賭けた卓球勝負をすることに.....。
NEXT版と比較してみますと、まず宇宙人と出会い宇宙船に連れていかれるまでは、展開や小ネタなどほとんど同じでした。
ただそれ以降は少々違いまして、NEXT版では、ある星に到着した後で地球の爆破を賭けた1対1での卓球対決(雷湖vsマシュマロの弟)をすることに(この試合の模様は地球上の人たちもテレビで観戦)。
一方この本誌版では、雷湖と沙希以外にも地球の卓球実力者が宇宙船に集められ、宇宙人に勝った人は宇宙大会予選に出場決定、誰も勝てなかったら地球爆破(結局雷湖が最後の望みとしてマシュマロのペットと対決)ということで、宇宙一を決める大会の存在など連載を意識したような設定に変わっていましたね。
ただその分(続きを臭わす展開となった分)、雷湖と宇宙人との卓球バトル場面において、敵の能力や駆け引きや盛り上がる展開などNEXT版より控えめとなってしまった印象もありました。
でも、連載作が惨敗続きの"ジャンプのスポーツもの"として見れば、小難しいところがなくシンプルで熱い試合が繰り広げられ、相手が宇宙人ということで"とんでも系スポーツもの"を自然な形で繰り出せるので、ここ最近のジャンプのスポーツ漫画にはなかった"ジャンプ的な要素"がこの作品にはあるのではないでしょうか。
あとは、主人公があまりにも卓球のことしか考えていないキャラクターなので、これに人間味や感情面を加えられればもっと面白くなりそうですね。
ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、
「「大好きだ」 この気持ちさえあれば、最強!!」
「☆宇宙へ轟け勝利の「サァ!」!!。
夢中! 卓球! 読切C(センター)カラー47P!!」
というものでした。
投票受付期間:2010.8.23~9.13
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投票受付期間:2010.8.30~9.20
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