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2010年8月28日 (土)

『祈る時はいつもひとり』 白川道 > 「このミス」完全読破 No.352

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.352

 『祈る時はいつもひとり』 白川道

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.8.2 ~ 読終:2010.8.5

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本(上・下) <2010年7月>

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白川 道

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 昨年のNo.235「最も遠い銀河」 に続いて、今年も上下巻の大作を発表となりました(後日追記:ハードカバー版のことです)。

 今回は、調査屋が探偵となって人探しをする、捜索サスペンスといったところでしょうか。

 ただ捜索サスペンスといっても、探す相手と主人公との関係がかなり深いものだし、さらに動く場所も日本中どころか世界にまで広がるので、とにかくスケールが大きい作品なのです。

 そんなスケール感に、先が読めないハラハラドキドキな展開、複雑に絡み合う人間関係やストーリーなどによって、上下巻の厚さなど気にならないくらいにページが進んでしまいました。

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 そしてこの作品の一番の魅力といえば、なんといっても主人公のキャラクターでしょう。

 ヤクザを相手にしても、社会的に成功している人を相手にしても、全く臆することのない飄々とした性格で、自らが進む道がどんな困難でも信念と共に突き進んでいくところなどが、どこか原尞作品の探偵・沢崎(“探偵・沢崎”シリーズ)に似たハードボイルド的魅力があります。

 ただ本作の主人公は、おっさんではあるけれどかなり純粋な恋愛ドラマを演じますし、意外な人物との友情ドラマが繰り広げられたりと、そういった人間味の部分でもとても愛すべきキャラクターなのです。

 そんな主人公の周りには、自然と個性溢れるキャラクターの持ち主たちが集まってくるし、そんな登場人物たちが情熱的かつ軽快に絡んでくる人間ドラマが面白くないわけないですからね。

 それだけに、このラストにはもうなんとも言えない気持ちにさせられてしまったわけですが.....。

 このラストも嫌いではないですが、違った終わり方だったらさらに★が増えていたでしょうね.....。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★★☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “白川道”関連記事 】

  > No.352 「祈る時はいつもひとり」
  > No.235 「最も遠い銀河」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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