『貴族探偵』 麻耶雄嵩 > 「このミス」完全読破 No.343
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.343
『貴族探偵』 麻耶雄嵩
「このミス」2011年版 : 20位
受賞(候補) :
総合ランキング : 「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
4位作品 『こうもり』 収録
「2001-2010新世紀「本格短編」ミステリオールベスト」
5位作品 『こうもり』 収録
「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」
15位作品 『こうもり』 収録
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 6位
「週刊文春ミステリーベスト10」 13位
「ミステリが読みたい!」 13位
読始:2010.7.9 ~ 読終:2010.7.9
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2010年5月>
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ぶっ飛んだミステリ作品を書く寡作作家といえば、麻耶雄嵩と殊能将之の名前が出てくるでしょう。
そのうちの麻耶雄嵩の新作が、とうとう5年ぶりに発表されました。
麻耶雄嵩の新作といえば、「このミス」や「本ミス」などで何年にもわたって予告されてきた長編作品No.373「隻眼の少女」がまず出るのかと思われましたが、それより先にこの短編集にて久々の復活、となったのですねェ。
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タイトルの通りに貴族が探偵を務める短編が5作品収録されています。
主人公であるこの貴族探偵というキャラクターがまたなんとも麻耶作品らしくて、“貴族探偵”という言葉から想像できるイメージのさらに上を行くような、ホントにとんでもないキャラなのです。
まあ事件として見たら別にいなくても問題ないような存在なのに、“ミステリ小説”として見たらなくてはならない存在である、というところが、なんとも捻くれていて面白いですね。
そしてどうしてもこの貴族探偵というキャラクターに注目が集まってしまいますが、扱われる事件やそのトリックは細部にまで趣向が凝らされていて、なかなか読み応えのある本格ミステリとして仕上がっているのです。
それでもどこか捻くれていたりとんでもなかったりするのはいかにも麻耶作品といった感じでして、特に「こうもり」で使われたトリックにはもう悶絶させられること間違いなしですね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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