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2010年7月12日 (月)

週刊少年ジャンプ新連載! 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平

週刊少年ジャンプ 2010年7月26日号 NO.32週刊少年ジャンプ 2010年7月26日号 NO.32
佐々木尚

集英社 2010
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 2010年7月に投入された新連載の第2弾が、32号(7月12日発売)から始まった「逢魔ヶ刻動物園(おうまがどき・どうぶつえん)です。

 作者の堀越耕平(ほりこし・こうへい)は、「ヌケガラ」で“手塚賞”(2006年下半期)の佳作を受賞し、“赤マルジャンプ2007SUMMER”に「テンコ」が掲載されてデビュー。

 その後は、“赤マルジャンプ2008WINTERに”「僕のヒーロー」、“赤マルジャンプ2008SUMMER”に「進化ラプソディ」と、赤マルでの掲載が続きました。

 そして2010年02号に「逢魔ヶ刻動物園」が掲載されて本誌デビューを飾り(週刊少年ジャンプ読切! 「逢魔ヶ刻動物園」 堀越耕平参照)、その同名リニューアル版である本作にて初の連載となりました。


 それで内容の方ですが、擬人化した動物たちが暴れまわる、アニマル・アクション漫画です。

 動物好きの女子高生・蒼井華が、アルバイト飼育員の面接を受けに逢摩(魔)ヶ刻動物園へとやって来ると、そこには人語を操る偉そうなウサギの園長・椎名と、動物園が閉演すると人のような姿へと変化する動物たちが待っていたのです。

 子供の頃にかけられた呪いを解き人間へと戻るために天下一の動物園を目指すウサギ園長と、その園長の不思議な力により人型の姿へ自在に変えられるようになった動物たち、そこに新入り飼育員・ハナを加えたメンバーが、逢魔ヶ刻動物園を舞台に大活劇を演じることに.....。


 読切版との比較で一番変化が目立つのが、ウサギ園長・椎名の造形ですね。

 読切版ではシャープな姿でほとんど笑顔がありませんでしたが、掲載当時に“アニメ映画「サマーウォーズ」のキング・カズマに似ている”と言われていたこともあってか、読切版では幾分ふっくらとしていて、常に悪魔的な笑みを浮かべているキャラクターに変わっていました。

 設定の方では、まず読切版では、動物園の動物たちは人型に姿を変える“魔力”を持っていて、椎名はその魔力を集めることで呪いが解けるため、夜になると人型動物たちと共に魔力を持つ動物を集めに園外へと飛び出していました。

 それが連載版では、動物園の動物たちは椎名の不思議な力によって人型へと自由に変えられるようになっていて、椎名の呪いは天下一の動物園(物言わぬ生命達の声を聞き 世界に轟く園)を造ることにより解けるようになっています。

 設定がシンプルになった分、読切版のように設定説明に多くを費やすことなく読みやすくなりましたが、読切版の設定の方が今後の広がりや見せ場的なものを作りやすかったようにも思いますね。

 あとこの作品のセールスポイントといえば、読切版と同様に擬人化する動物たちだと思うのですが、いかに個性的でインパクトがあって魅力的なキャラクター(外見的な部分も含めて)を生み出して、それを作品内に絡めていけるかが、今後に向けてのポイントになるのではないでしょうか。

 こういった脇役が多くなる作品というのは、“このキャラが主役の話も読んでみたい”と思わせるような魅力ある脇役が何人もいて、その脇役たちの絡みだけでも面白くなる作品が生き残っている傾向にあるので、今後動物たちのどのようなエピソードが出てキャラクターとしての魅力を出せるかが、早期打ち切りを回避するには重要となってきそうですかね。


  

  投票受付期間:2010.7.12~7.26


  

  投票受付期間:2010.7.14~8.11

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