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2010年7月 6日 (火)

『粘膜兄弟』 飴村行 > 「このミス」完全読破 No.332

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.332

 『粘膜兄弟』 飴村行

   「このミス」2011年版 : 37位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ベストSF2010」 19位

   読始:2010.6.11 ~ 読終:2010.6.12

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2010年5月>

粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)
飴村 行

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 「粘膜人間」 No.240「粘膜蜥蜴」に続く、“粘膜シリーズ”の第3弾です。

 シリーズといっても、時代設定や作品世界が同じというだけで、登場人物やストーリーは別物なので、いきなりこの作品から読み始めても全く問題はありません。

 ただ、前作「粘膜蜥蜴」に関する話題に触れられる場面がいくつかあって、そこなんかは前作を読んでいると“ニヤリ”としてしまうと思うので、前作を先に読んでいた方がより楽しめるのではないでしょうか。

 まあ、後から読んでも(その場面を憶えていたなら)“このことを言っていたのか!”と楽しめるとは思いますけどね(ちなみに「粘膜人間」はまだ読んでいないので、後の2作品との強い繋がりがあるのかはわかりません)。

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 それで本作ですが、双子の兄弟を中心にしてとんでもない物語が展開されていきます。

 とにかく先の予想がつかないほどの無軌道暴走ぶりは相変わらずなので、なるべく情報を仕入れないで読むべきだと思いますね。

 しかし、様々なエンタメ的要素がごちゃ混ぜに詰め込まれながらも一級品のエンタメ作品として完成していた奇跡のような前作と比べると、エログロ的にもアクション的にもミステリ的にも破壊力的にも少々控えめな感じでしょうか。

 ただその分、登場人物たちによるバカバカしさ満載のコミカルなやり取りは前作よりアップしていますし、その前作に登場した富蔵に勝るとも劣らないほどに魅力的なキャラクターも出てくるので、そういったこのシリーズのバカバカしい面が好きな方なら、本作も充分すぎるほどに堪能できるに違いありません。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★★      主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★     感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★★   気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “飴村行”関連記事 】

   > No.525 「粘膜戦士」
   > No.452 「爛れた闇の帝国」
   > No.332 「粘膜兄弟」
   > No.240 「粘膜蜥蜴」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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