『1Q84 BOOK 3』 村上春樹 > 「このミス」完全読破 No.331
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.331
『1Q84 BOOK 3』 村上春樹
* 文庫化の際に『1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編』 『~後編』に分冊
「このミス」2011年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2010.6.4 ~ 読終:2010.6.10
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2010年4月>
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昨年発売されたNo.210「1Q84 BOOK 1・2」が世間を巻き込むほどの大ブームになったことは、まだまだ記憶に新しいと思います。
その当時は、やはり“BOOK 1&2”という表記だったこともあって、“「ねじまき鳥クロニクル」の時のように後から3冊目が出るのでは?”と噂になったりもしました。
その後に作者自身が3冊目を執筆中であることを発表し、約1年後にこうして「BOOK 3」という形で発表されたのですね。
ちなみに、本作はシリーズの3作目というわけではなく、「BOOK 1・2」から話が続いているので、いきなりこの「BOOK 3」から読み始めても話が理解できないでしょう。
さらにちなみに、「BOOK 1・2」の内容をほとんど忘れていたとしても、読んでいくうちにだんだんと思い出していくような書き方となっているので、読み返さなくても大丈夫なのではないかと思われます(少なくとも自分は大丈夫でした)。
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というわけで、時間軸的にも前作の続きとなっています。
ただ前2作とは大きな違いもありまして、前2作で主役(物語の視点)を務めた2人に加えて、今回は新たに3人目が登場。
といってもこの人物は「BOOK 1・2」にも出てきているのですが、今回は視点の一つとなっていて、この物語のこれまでとは別の面を照らす役割を担っているのですね。
この人物の視点&物語が加わったことで、さらに様々なエンタメ的要素が加えられ、それら全てが恋愛ドラマへと導かれていくので、作品のスケール感がさらに壮大になっていました。
ただ、話の終着点がある程度わかっていることもあって、読みながら気持ちは常にそのクライマックスに向けて引きつけられていたので、行き着く先が全く読めなかった“BOOK 1・2”の方が面白かったですし、「BOOK 2」の曖昧なラストで終わった方が自分好みでしたねェ。
なので、どうやら出るらしい「BOOK 4」が実際に発売されても“読もうかどうしようか?”と思っているのですが、まあ出たら出たでたぶん読むのでしょうね。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★ 感涙ウルウル度 : ★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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