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2010年6月21日 (月)

週刊少年ジャンプ読切! 「マインズ」 村田雄介

週刊少年ジャンプ No.29週刊少年ジャンプ 2010年7月5日号 No.29
集英社

2010
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 “豪華作家陣大集結!! その新境地に刮目せよ!! 超待望の新作読切祭”の第2弾として週刊少年ジャンプの2010年29号(6月21日発売)に掲載された読切作品が、「マインズ」です。

 作者の村田雄介(むらた・ゆうすけ)は、初連載作品であるアメフト漫画「アイシールド21」(2002-2009年、原作・稲垣理一郎とのコンビ)が、約7年とスポーツ漫画としては長期の連載の末に終了。

 また、その「アイシールド21」の終盤と重なる形で、2008年から漫画入門的な作品「ヘタッピマンガ研究所R」を基本的に月1回のペースで連載していましたが、2010年24号で最終回を迎えました。

 そして、本作は「アイシールド21」終了後に掲載される最初のフィクション作品ということになりますが、「アイシールド21」が終了する直前の2009年23・24合併号には読切作品「BLUST!」が掲載されています(週刊少年ジャンプ読切! 「BLUST!」 村田雄介 参照)。


 内容の方は、戦場バイクアクション漫画です。

 カイ軍曹は、損失率(死亡率)の高い偵察部隊のエース。

 バックアップを一人つけるのみで敵陣深くにバイクで乗り込み任務を完遂していくことから、「鋼の心臓」という通り名を持つ男。

 “出世のため”と言い張り、怪我をおして任務を遂行するカイに対し、その心に秘めた本当の想いを察している部下のカズマは、カイの身を案じつつ行動を共にするのでした.....。


 濃厚に描き込まれながら読みやすく、一目見て誰の作品なのかわかる個性を併せ持つ絵は相変わらずなので、ジャンプに欠かせない漫画家であることを改めて示したのではないでしょうか。

 ただ、戦場という舞台やテーマ、ジャンプ的なギミックのない等身大のキャラクター、あまり派手さのないストーリー展開など、ジャンプよりも読者層が上の青年誌向きの雰囲気な作品でもありました。

 なので、この作品がジャンプで連載されている情景はあまり想像できないのですが、でもジャンプ的な改良を加えることなくそのままの状態で連載してみても、それはそれで面白いのではないかとも思うのですよね。

 それで看板や準看板作品になる可能性は低いだろうけれど、年齢層がやや高めの作品枠が一つくらいならあってもいいだろうし、本誌のアクセント的存在になるかもしれないし、読んでいく(連載が続いていく)につれて低年齢層にも面白さが伝わっていくかもしれませんし。

 もちろん話の面白さが大前提となるわけですが、ただテーマ的な不利は魅力ある絵である程度挽回できると想うので、一度試しにこういった作品で連載に挑戦してみてほしいですけどね。


 ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、

血魂は 人機をめぐる・・・!!

☆「アイシールド21」村田雄介最新作!
     熱血バイクアクション読切!! C(センター)カラー47P!!

というものでした。


 

  投票受付期間:2010.6.21~7.12

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  投票受付期間:2010.6.28~7.26

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