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2010年6月20日 (日)

『乱心タウン』 山田宗樹 > 「このミス」完全読破 No.328

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.328

 『乱心タウン』 山田宗樹

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.5.26 ~ 読終:2010.5.28

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年3月>

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山田 宗樹

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 舞台となるのは、“マナトキオ”という名前の街。

 金持ち中の金持ち、超セレブの人たちしか住むことが出来なくて、塀で囲まれ万全強固なセキュリティーで守られている、いわば独立国家のような街なのです。

 そんな安全なはずの街の中で、それまでの生活の流れを少し変えるような事件がいくつか起きたのをきっかけに、この街と住民たちの異常な様相が浮かび上がっていくのでした....。

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 というわけで、“マナトキオ”に住むセレブたちとそこに絡むことになる一般人を、それぞれの視点から描いた、群像劇エンタメ作品です。

 セレブ住民たちというのが、いずれも一筋縄ではいかない曲者揃いなのですが、その心に秘めていたセレブゆえの狂気が次第に表へ出始め、それが妄想や食い違いを生み出し街全体を大きく狂わしていくという混乱の連鎖が、群像劇らしい面白さを演出していましたね。

 ただ群像劇といっても、全体的に軽いタッチでコミカルに書かれていることもあって、善人と悪人がはっきりと分かれているようなキャラ設定ですし、作品テーマもわかりやすく提示されていて、描かれる狂気も一定の枠を突き破るほどではありません。

 なので、「このミス」にランクインするようなミステリ・サスペンス的群像劇作品というよりは、純度の高いエンタメ作品として読んだ方がより楽しむことが出来るのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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