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2010年6月14日 (月)

「このミス2011年版」下半期のランクイン作品仮予想

 2009年11月~2010年4月に発売された作品を対象とした「上半期のランクイン作品予想」に続きまして、2010年5~10月に発売された作品を対象とした、“「このミステリーがすごい!2011年版」下半期のランクイン予想”をしてみたいと思います。

 ただ、これは「上半期~」の時と同様なのですが、まだ対象作品が全て出揃う前の時点(この記事を最初に更新したのが6月)で順位まで予想してしまうのはさすがに無茶なので、今回は、自分がこれまで読み終えることが出来た作品から、「ベスト10入りが確実と予想される作品」「ベスト20入りする可能性が高いのではと予想される作品」などの項目ごとに該当する作品を入れてみたいと思います。

 そして、11月の半ば頃に、「上半期~」「下半期~」を元に、最終的な“ランキング(順位)予想”の記事を書く予定です(後日追記:書きました→「このミス2011年版(2010年)」ランキング(順位)予想)。

 なので、この記事はあくまで“仮予想”で、本予想は「このミス2011年版(2010年)」ランキング(順位)予想の方となります。

 なお、対象となる下半期(10年5月~10月)に発売された作品の中ですでに読み終えた作品は、以下の通りです(この対象作品は、読み終えるごとに追加していく予定です)。

 * このリストのみ、タイトル部分のリンク先は当ブログの感想記事となっています。


【 これまでに読み終えた対象作品一覧 】

> 「月の恋人 ~Moon Lovers~」 道尾秀介    > 「粘膜兄弟」 飴村行
> 「キング&クイーン」 柳広司           > 「明日の空」 貫井徳郎
> 「プラチナデータ」 東野圭吾          > 「夜行観覧車」 湊かなえ
> 「初陣 隠蔽捜査3.5」 今野敏          > 「貴族探偵」 麻耶雄嵩
> 「祈る時はいつもひとり」 白川道         > 「この国。」 石持浅海

> 「死ねばいいのに」 京極夏彦         > 「闇の喇叭」 有栖川有栖
> 「小暮写眞館」 宮部みゆき            > 「悪の教典」 貴志祐介
> 「写楽 閉じた国の幻」 島田荘司        > 「獣の樹」 舞城王太郎
> 「シューマンの指」 奥泉光              > 「スリープ」 乾くるみ
> 「ふたりの距離の概算」 米澤穂信      > 「薔薇を拒む」 近藤史恵

> 「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎     > 「熱 愛」 香納諒一
> 「ブレイズメス1990」 海堂尊         > 「隻眼の少女」 麻耶雄嵩
> 「ドゥルシネーアの休日」 詠坂雄二         > 「逸 脱」 堂場瞬一
> 「セカンド・ラブ」 乾くるみ           > 「小さいおうち」 中島京子
> 「瑠璃玉の耳輪」 津原泰水         > 「白銀ジャック」 東野圭吾

> 「ひそやかな花園」 角田光代         > 「トロイメライ」 池上永一
> 「見えない復讐」 石持浅海       > 「マリアビートル」 伊坂幸太郎
> 「ブルー・ゴールド」 真保裕一         > 「空想オルガン」 初野晴
> 「アルバトロスは羽ばたかない」 七河迦南   > 「黒と愛」 飛鳥部勝則
> 「新世界崩壊」 倉阪鬼一郎         > 「撃てない警官」 安東能明

> 「百発百中」 矢作俊彦+司城志朗         > 「月と蟹」 道尾秀介
> 「琅邪の鬼」 丸山天寿


 なお、これはあくまで素人である自分が個人的に予想しているものです。

 なので、「ベスト10入り確実」と言った作品が実際には1票も入らなかったりとか、名前を挙げなかった作品が1位となるなどの可能性は大いに有り得ますので、その点をご了承の上で参考にしていただければと思います。

 ちなみに、初めて予想を行った2008年(2009年版)の予想実績は、「「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 <反省会>」を、2度目に予想を行った2009年(2010年版)の予想実績は、「「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>」にて確認ください。


 * 「ランク入り確率」は、(自分が予想する)ベスト20にランクインする可能性をパーセンテージで表したものです。つまり、100%に近いほど、ベスト20にランクインする可能性が高いと自分が予想している、ということです。なお、数字は適当なので、大体の目安程度に思ってください。

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです。

 * 上半期(09年11月~10年4月)に発売された作品に関しては、「このミス2011年版」上半期のランクイン作品予想をご覧ください。

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【 ベスト10入りが確実と予想される作品 】


  ここでは、ベスト10入りが確実で、1位も狙えるのでは?と自分が予想した作品を挙げてみました。

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   悪の教典 / 貴志祐介 ・・・ランク入り確率 : 80%

 まあとにかくとんでもなく破壊力のある現代ホラー作品です。

 ただ、個人的な印象では、2009年版5位にランクインしたNo.126「新世界より」ともし同年に発売されていたら「新世界より」の方が票を集めそうだな~とも思うのですが、今年は混戦が予想されることもあり、8月の段階では1位の最有力候補でしょう。

 あとは、「ダーク・ゾーン」の発売が10月になるのか11月以降になるのかも、この作品の順位に大きく影響するでしょうね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.361 『悪の教典』 貴志祐介

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   マリアビートル / 伊坂幸太郎 ・・・ランク入り確率 : 75%

 2005年版で18位にランクインしたNo.381「グラスホッパー」の続編です。

 内容的には前作を大きく上回るものがあったと思いますし、その前作は伊坂作品が3作同時ランクインした上での18位だったということもあるので、本作の上位ランクインは間違いないのではないでしょうか。

 ただ、この「2011年版」対象作品としては、この作品の他に3作品も発表しているので、どれだけ票割れするのかも影響してきそうですね


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.384 『マリアビートル』 伊坂幸太郎


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【 ベスト20入りするのではないかと予想される作品 】


  ここでは、ベスト20にランクインする可能性が高そうな作品を挙げてみました。

  ただ、例年11~20位と21~40位辺りの作品の票数というのはそれほど変わりはなくて、たった1人の投票者のさじ加減一つで大きく順位が変動してしまうほどの差しかないので、ここら辺になってくるとランクインするかどうかは運の要素も大きく関わってくるといってもよいでしょう。

  なので、この項目に挙げたのは、「40位以内には確実に入ってくると予想される作品」といった認識で参考にしてもらう感じでちょうど良いのではないでしょうかね。

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   隻眼の少女 / 麻耶雄嵩 ・・・ランク入り確率 : 65%

 何年もの間待ち望まれながらついに発表された麻耶雄嵩の長編なので、無事に発売されたというだけでランクイン確実となりそうな作品です。

 ただ、上位確実というタイプの内容ではなかったし、No.343「貴族探偵」との票割れがあるかもしれないので、“絶対にランクインするだろう”とは断言できませんかね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.373 『隻眼の少女』 麻耶雄嵩

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   初陣 隠蔽捜査3.5 / 今野敏 ・・・ランク入り確率 : 60%

 今回はサイドストーリーの短編集なので、普通ならばランクインの可能性は下がりそうです。

 ただシリーズ1・2作目がランクインし、昨年発売された3作目もNo.232「同期」(14位)と票割れしながらもランクイン一歩手前の23位だったくらいの人気シリーズですし、今回はいつもの主人公が安楽椅子探偵的な役割にもなっているので、“サイドストーリー(スピンオフ)”“短編集”とはいえランクインの可能性は大いにあるのではないかと個人的には考えています。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.346 『初陣 隠蔽捜査3.5』 今野敏

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   シューマンの指 / 奥泉光 ・・・ランク入り確率 : 55%

 幻想的な雰囲気のクラシック音楽作品でありつつ、最後まで読めば衝撃の本格ミステリとなっているので、“職業・趣味系の題材枠”での最有力候補なのではないでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.358 『シューマンの指』 奥泉光

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   死ねばいいのに / 京極夏彦 ・・・ランク入り確率 : 50%

 とにかくインパクトのあるタイトルが目立ちますが、中身の方もシンプルながら強烈なインパクトがあるし、変則的なミステリとしての魅力も備えているので、ランクインの可能性は大いにありえるのではないでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.354 『死ねばいいのに』 京極夏彦

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   貴族探偵 / 麻耶雄嵩 ・・・ランク入り確率 : 50%

 今回は強烈なインパクトはそれほどなかったものの、5年ぶりという待ちに待った新刊ですし、今年は本格ミステリの候補作が少なそうなので、ランクインの可能性は充分あるのではないでしょうか。

 ただ、待望の長編作品No.373「隻眼の少女」との票割れや、そっちに票が集中してしまうと、どうなるかわからないですね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
               >> No.343 『貴族探偵』 麻耶雄嵩

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   バイバイ、ブラックバード / 伊坂幸太郎 ・・・ランク入り確率 : 45%

 ミステリ要素はほとんどない作品ですが、エンタメ的な面白さは抜群なので、過去実績からするとランクインの有力候補の一つになるのでは。

 ただ今年は同作者の有力候補が多いので、票割れの可能性もありそうですかね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.367 『バイバイ、ブラックバード』 伊坂幸太郎

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   祈る時はいつもひとり / 白川道 ・・・ランク入り確率 : 40%

 探偵・沢崎(原尞作品)にどこか似たタイプの主人公による捜索サスペンスですが、昨年のNo.235「最も遠い銀河」(37位)よりも「このミス」向きの内容だったと思うので、順位が上がるとするならば自然とランクインの可能性も上がってくるのではないでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.352 『祈る時はいつもひとり』 白川道

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   小暮写眞館 / 宮部みゆき ・・・ランク入り確率 : 40%

 どちらかといえば家族ドラマ&青春ドラマがメインですが、素人探偵的な面白さもあるので、上位には入らなそうだけれどランクインの可能性は大いにあり得るのではないかと。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.356 『小暮写眞館』 宮部みゆき

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   写楽 閉じた国の幻 / 島田荘司 ・・・ランク入り確率 : 40%

 写楽の謎に独自の解釈で挑んだ大作で、上位にランクインする可能性も大いにありえるのではないかとも思われますが、未完成作品といった感じもあるし、2003年版以降ランクインしていないので、果たしてどうなるでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.357 『写楽 閉じた国の幻』 島田荘司


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【 ベスト20入りする可能性もあるかもと予想される作品 】


  ここでは、ベスト20入りの可能性はそんなに高くなさそうだけど、入らないとは強く言えないような、穴馬的な作品を挙げてみました。

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   アルバトロスは羽ばたかない / 七河迦南 ・・・ランク入り確率 : 35%

 一撃の衝撃は今年のNo.1だと思うのですが、シリーズ前作には1票も入っていなかったことと、衝撃以外のミステリ部分の評価がどうなるかが重要となりそうですかね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
          >> No.387 『アルバトロスは羽ばたかない』 七河迦南

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   黒と愛 / 飛鳥部勝則 ・・・ランク入り確率 : 35%

 2009年版で22位だったNo.103「堕天使拷問刑」以上にとんでもない問題作なので、今度こそランクインする可能性は充分ありそうです。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
               >> No.388 『黒と愛』 飛鳥部勝則

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   撃てない警官 / 安東能明 ・・・ランク入り確率 : 35%

 日本推理作家協会賞短編部門受賞作「随監」を収録した警察小説の連作集なのですが、「このミス」と日本推理作家協会賞短編部門受賞作との相性がかなり良いので(詳しくは「このミス2011年版」月別ランクイン候補作品(2010年10月)参照)、本作もランクインとなる可能性は大いにありえるのではないでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.392 『撃てない警官』 安東能明

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   見えない復讐 / 石持浅海 ・・・ランク入り確率 : 35%

 復讐劇サスペンスとしても、ベンチャー企業小説としても、日常の謎系ミステリとしても読み応え抜群です。

 ただ、今年の石持作品はかなり票割れしそうなので、どの作品が一番上にいくのか、そしてどの作品がランクインするのか予想するのはかなり難しいですねェ。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
             >> No.383 『見えない復讐』 石持浅海

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   この国。 / 石持浅海 ・・・ランク入り確率 : 35%

 パラレル日本の設定を活かした知略戦がミステリ的な評価に繋がると思うし、バカミス的な面白さもあるので「このミス」に好かれそうな作品ですかね。

 ただ、今年の石持作品はかなり票割れしそうなので、どの作品が一番上にいくのか、そしてどの作品がランクインするのか予想するのはかなり難しいですねェ。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
                >> No.350 『この国。』 石持浅海

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   琉璃玉の耳輪 / 津原泰水 ・・・ランク入り確率 : 30%

 尾崎翠の映画脚本「瑠璃玉の耳輪」を原案として、津原泰水が小説として仕立て上げた作品ですが、昭和初期という時代の空気や作中に漂う妖しさが素晴らしい探偵小説なので、票を集めそうな感じもしますね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.376 『琉璃玉の耳輪』 津原泰水

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   セカンド・ラブ / 乾くるみ ・・・ランク入り確率 : 30%

 No.68「イニシエーション・ラブ」の第2弾ということで注目度は高いと思いますし、前作超えとはいわないまでもまた違った魅力がありましたが、「蒼林堂古書店へようこそ」やNo.343 『スリープ』 乾くるみとの票割れもしそうだし、どうなるでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.374 『セカンド・ラブ』 乾くるみ

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   ふたりの距離の概算 / 米澤穂信 ・・・ランク入り確率 : 25%

 昨年の3作同時ランクインを始め、とにかく「このミス」ランクイン率の高い米澤穂信の新作です。

 今年はこの1作になりそうなことから、ランクインの有力候補となりそうですが、ただほとんどの作品がランクインしている米澤作品の中に合って、この“古典部シリーズ”だけは例外的に過去4作品全てランク外となっているので、どうなるのでしょうかね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
            >> No.339 『ふたりの距離の概算』 米澤穂信

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   スリープ / 乾くるみ ・・・ランク入り確率 : 20%

 SFでありながら本格ミステリとしての魅力も持ち合わせている作品ですが、ランクインするかどうかは同じく2011年版期間に発売される「蒼林堂古書店へようこそ」やNo.374 『セカンド・ラブ』 乾くるみ次第でしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
               >> No.360 『スリープ』 乾くるみ

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   空想オルガン / 初野晴 ・・・ランク入り確率 : 20%

 1作目のNo.268「退出ゲーム」が20位(2009年版)、2作目のNo.269「初恋ソムリエ」がランクインしなかったとはいえあと一歩の27位だった、“ハルチカ・シリーズ”の3作目です。

 「このミス」と相性の良いシリーズなのですが、今回は前2作に比べるとミステリ部分のインパクトが少し控えめなので、ランクインまではどうでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.386 『空想オルガン』 初野晴

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   白銀ジャック / 東野圭吾 ・・・ランク入り確率 : 15%

 No.236「新参者」で昨年の1位に輝いたことからも、東野作品に対してはハードルが高くなっていますが、いきなりの文庫での発売ということでそのハードルもいくらか下がっていると思うし、傑作というわけではないけれど単純に面白い快作に仕上がっているので、上位にははいらないだろうけどランクインの可能性はあるかも?。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
               >> No.377 『白銀ジャック』 東野圭吾

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   熱 愛 / 香納諒一 ・・・ランク入り確率 : 15%

 香納作品らしい渋いハードボイルド作品ですが、No.309「虚国」と票割れしそうなので、ランクインしたとしてもどちらか1作となるでしょうねェ。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.371 『熱愛』 香納諒一

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   闇の喇叭 / 有栖川有栖 ・・・ランク入り確率 : 15%

 “探偵禁止令が出されている世界での本格ミステリ”という設定が面白い作品ですが、序章的な雰囲気もあるし、“学生アリス”シリーズ以外の「このミス」実績がイマイチなので、ランクインまではどうでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
              >> No.355 『闇の喇叭』 有栖川有栖

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   粘膜兄弟 / 飴村行 ・・・ランク入り確率 : 15%

 昨年(2010年版)の「このミス」にランクインしただけでなく、今年に入って日本推理作家協会賞を受賞するなど、驚くほどの評価を受けているNo.240「粘膜蜥蜴」に続く、“粘膜シリーズ”の第3弾です。

 その前作「粘膜蜥蜴」の影響で、本作に対しても“注目度”や“投票者が読んでる度”がかなりアップするだろうというプラス面があるものの、前作に比べるとミステリ度・エンタメ度・エログロ度のいずれもスケールダウンしているので、ランクインしたとしても上位には入らないのではないでしょうか。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
            >> No.332 『粘膜兄弟』 飴村行

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   キング&クイーン / 柳広司 ・・・ランク入り確率 : 10%

 「このミス」で2年連続2位の“ジョーカー・ゲーム シリーズ”に比べるとさすがに一枚落ちる感じだし、ネットでの評価もあまり良くないものが多いのですが、それでも評論家受けする可能性もあると思うのですよね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
            >> No.339 『キング&クイーン』 柳広司


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【 未読のランクイン確率が高そうな作品 】


  ここでは、まだ読んでいない作品の中で、過去の実績や評判などからランクインする可能性のありそうな作品を挙げてみました。

  なお、ここに挙げた作品は、読み終えた後には削除し、ランクインしそうだと思ったら上のいずれかの項目に追加する予定です。


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   カウントダウン / 佐々木譲

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   ウラジオストクから来た女 函館水上警察 / 高城高

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   郷愁という名の密室 / 牧薩次

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   神の棘Ⅰ・Ⅱ / 須賀しのぶ

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 【「このミステリーがすごい!2011年版」関連記事】

  > 「このミス2011年版」上半期のランクイン作品仮予想 (10.1.17)
  > 「このミス2011年版」下半期のランクイン作品仮予想 (10.6.14)

  > 「このミステリーがすごい!2011年版」ランキング(順位)予想 (10.11.3)
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  > 「2011 本格ミステリ・ベスト10」 (10.12.6)
  > 「このミステリーがすごい!2011年版」 (10.12.8)

  > 「このミス2011年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (10.12.10)
  > 「このミス2011年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (10.12.22)
  > 「このミス2011年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会> (10.12.25)

  > 「この"ランク外作品"がすごい!2011年版」 (10.12.11)

  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(1-5位) (11.1.12)
  > 「このミス2011年版」ランクイン作品数珠つなぎオススメ本ガイド(6-10位) (11.1.23)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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