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2010年5月19日 (水)

『さらば長き眠り』 原尞(りょう) > 「このミス」完全読破 No.321

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.321

 『さらば長き眠り』 原尞(りょう)

   「このミス」1996年版 : 5位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 3位

   読始:2010.4.23 ~ 読終:2010.4.26

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2000年12月>

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 No.11「そして夜は甦る」No.135「私が殺した少女」No.260「天使たちの探偵」(短編集)に続く、“私立探偵沢崎シリーズ”の4作目です(長編作品としては3作目)。

 そして本作は、このシリーズの“第一期 完結編”といった位置付けでもあるのですね。

 そのためか、話の大筋に関わるというよりは、さり気なく触れられるといった程度ではありますが、前3作に関係する話題が所々に出てきます。

 それに、シリーズ第一期を通して語られてきた話についても、この作品でもって一区切りがつくので、やはり前3作を読んでから(少なくとも長編作品のどちらか1作を読んでから)本作を手にした方がより楽しめるのは間違いないでしょう。

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 それで本作も、主人公である沢崎が半ば巻き込まれる形で事件の真相を探っていく、ハードボイルド・サスペンス作品です。

 そんなハードボイルド的・サスペンス的展開の中に、ミステリ的演出が見事に融合しているというこのシリーズならではの魅力も相変わらずですね。

 そして本作はシリーズの中でも最長作品なのですが、それでいて派手な展開や演出がそれほどあるわけでなく、淡々とした感じで話が進んでいきます。

 それでも中だるみを感じたり飽きがきたりすることがないのはさすがですし、なにより何でもない会話の場面であっても、いつの間にやら作中に引き込まれてしまって“今現在小説を読んでいるんだ”ということすら忘れてしまうほどなので、そんな魔術的文章力には改めて驚愕してしまいましたね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “原尞(りょう)”関連記事 】

  > No.1009 「それまでの明日」
  > No.0777 「ミステリマガジン700 【国内篇】」

  > No.0351 「愚か者死すべし」
  > No.0321 「さらば長き眠り」
  > No.0260 「天使たちの探偵」
  > No.0135 「私が殺した少女」
  > No.0011 「そして夜は甦る」


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