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2010年4月14日 (水)

『オー! ファーザー』 伊坂幸太郎 > 「このミス」完全読破 No.310

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.310

 『オー!ファーザー』 伊坂幸太郎

   「このミス」2011年版 : 26位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.3.30 ~ 読終:2010.4.1

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年3月>

オー!ファーザー (新潮文庫)オー!ファーザー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎

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 この作品の内容や感想を(物凄く簡単にとはいえ)書く前に、本作が発売されるまでに至る状況について少し説明したいと思います。

 まあ巻末の<あとがき>に書いてあることなのでそちらを読んでもらえばよいのですけどね。

 作者本人によりますと、これまでの伊坂作品は“第1期”と“第2期”とに分かれて、「このミス2009年版」で1位にも輝いたNo.125「ゴールデンスランバー」より前が第1期、それ以後(「ゴールデンスランバー」から)が第2期となります。

 両者の違いというのはホントに作者の気持ち的なもののようで、第2期ではそれまでとは違うタイプの作品を意識して作っているのだそうです。

 そしてそれは、第2期に当たる前作No.289「SOSの猿」を読んでみたら、一目瞭然に感じることができましたね。

 それで本作なのですが、単行本の発売時期(2010年3月)としては第2期の真っ最中なのですが、地方新聞で連載されていたのは今から3年前の2006~2007年、つまりは結果的に第1期の最後を飾ることになった作品なのです。

 それでは何故に3年も単行本化されなかったのか、そして何故に今になって単行本化されたのか、ということについては、<あとがき>にてご確認ください。

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 というわけで本作は、ここ最近の作品とは少し違って、“これぞ伊坂幸太郎!”といった感じの直球エンタメ作品となっています。

 高校生である主人公の家は6人家族なのですが、他の家族と違っているのは、父親が4人もいるということなのです。

 そんな奇妙な家族関係を中心に、軽快なリズムで話が展開していき、終盤ではそれまでの何気ない伏線が見事に繋がっていくのですね。

 まあ、話が動き出すまでに結構時間が掛かるし、伏線が見事に繋がるといってもミステリ度が高いというほどでもない感じなので、それまでの伊坂節とも呼ばれる軽妙で洒落た会話ややり取りなどを楽しめるかどうかで、この作品に対する評価も変わってくるのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “伊坂幸太郎” 関連記事 】

  > No.809 「火星に住むつもりかい?」
  > No.794 「キャプテンサンダーボルト」
  > No.732 「首折り男のための協奏曲」

  > No.695 「ガソリン生活」
  > No.672 「死神の浮力」
  > No.627 「死神の精度」
  > No.618 「残り全部バケーション」
  > No.612 「夜の国のクーパー」

  > No.528 「P K」
  > No.384 「マリアビートル」
  > No.381 「グラスホッパー」
  > No.367 「バイバイ、ブラックバード」
  > No.312 「蝦蟇倉市事件 1」

  > No.310 「オー! ファーザー」
  > No.289 「SOSの猿」
  > No.125 「ゴールデンスランバー」
  > No.084 「アヒルと鴨のコインロッカー」
  > No.021 「重力ピエロ」


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