『挑発 越境捜査2』 笹本稜平 > 「このミス」完全読破 No.308
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.308
『挑発 越境捜査2』 笹本稜平
「このミス」2011年版 : 91位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2010.3.23 ~ 読終:2010.3.24
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2010年2月>
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No.301「越境捜査」に続く、シリーズ第2作目です。
前作のメインキャラクターの多くが今回も登場して大暴れするわけですが、その様々な境を越えた関係性を把握するには、前作を読んでいないと少し厳しいのではないかと思われます。
それに、事件自体は別物となっているものの、前作を踏まえた流れや会話がたくさん出てくるので、やはり本作をより楽しむには前作を事前に読んでおくことが前提となるのではないでしょうかね。
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というわけで本作も、個性溢れるメインキャラクター達が、犬猿の仲である警視庁と神奈川県警という境を越えつつ、さらに険しく巨大な境を超えるべく奮闘していきます。
ただ、前作はド派手な展開や激しいアクションシーンなどのエンタメ性が溢れていたのに対し、本作はどちらかというと捜査ミステリに力を入れているように感じました。
なので、前作と比べると堅いというか捜査過程をじっくりと読ませる作品といった印象なのですが、メインキャラクター達が前作にも増して息の合ったコミカルなやり取りを繰り広げるので、そんな硬派と軟派のバランスが絶妙でしたね。
それに、話の冒頭で捜査の着地点が提示されているものの、そこに至るまでの道程にかなり危険な障害がいくつも待ち受けていることがわかるので、それをいかにして乗り越えかいくぐっていくのか、というところがなかなかの読み応えでした。
ちなみに、物語の中で重要な場面に登場する施設が、自分が子供の頃から馴染みの場所だったので(といってももちろん中に入ったことはなくて、横の道をよく通っていたってだけなのですが)、その場面だけかなりリアルに頭の中に映像が浮かんできてしまいましたねェ。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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