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2010年3月29日 (月)

『空色メモリ』 越谷オサム > 「このミス」完全読破 No.303

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.303

 『空色メモリ』 越谷オサム

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.3.11 ~ 読終:2010.3.11

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

空色メモリ (創元推理文庫)空色メモリ (創元推理文庫)
越谷 オサム

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 青春学園ミステリ作品です。

 友情や恋愛などが絡んだ青春ドラマが繰り広げられる中で、日常の謎系の事件が起きて、その謎を解決せんと行動を始める、といった感じで、とてもストレートな青春ミステリです。

 捻りが加えられているところがあるとするならば、主人公である男子高校生コンビは、イケメンモテ男でも大人びて陰のある秀才男でもなく、どこにでもいるような冴えない高校生なのですね。

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 そして話は主に高校の文芸部を舞台としていまして、その主人公2人が所属する(まあ一人は入り浸っているだけですが)文芸部に新入生の女子高生が入部してきたことから、2人の生活に大きな変化をもたらします。

 まあそれまで無縁だった”恋”が身近な存在となったということで、そのウブなやり取りなどとても微笑ましいのですが、そんな中でその新入生に関する謎がいくつも顔を見せてきたことから、その謎を探るべく2人は動き出すのです。

 ミステリ的には、それほど大掛かりなトリックや驚きなどはないシンプルなものなのですが、ただ青春物語がとても爽やかで楽しくて面白いので、ミステリ部分はその青春物語に対する絶妙なスパイスとなっていたのではないでしょうか。

 そして、唐突な感のあるラストにより、ゾクゾクするほどの余韻が作られていたので、この終わり方は正解だと思いましたね。

 あと、山田悠介ネタなどのちょっとした小ネタもなかなか面白かったのですが、この山田悠介ネタなんかはただのネタで終わらなかった(終わらせなかった)ところに結構驚いてしまいました。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★        感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “越谷オサム” 関連記事 】

  > No.315 「蝦蟇倉市事件 2」
  > No.303 「空色メモリ」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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