『越境捜査』 笹本稜平 > 「このミス」完全読破 No.301
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.301
『越境捜査』 笹本稜平
「このミス」2008年版 : 25位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2010.3.5 ~ 読終:2010.3.9
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 単行本 <2007年8月>
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2008年版で25位とわずかな差で「このミス」ランクインを逃した作品ですが、シリーズ2作目となるNo.308「挑発 越境捜査2」が発売されたこともあり、ランク外とはいえまずはこのシリーズ第1作から読んでみました。
タイトルからもわかるように警察小説なのですが、テーマはずばり“警視庁 vs 神奈川県警”です。
神奈川県警は文字通りですが、警視庁というのは東京都を管轄する警察本部のことで、わかりやすく言えば東京都警といったところでしょうか。
ちなみに、警視庁を含む都道府県警の上に存在するのが、警察庁なのですね。
それで警視庁と神奈川県警というのはかなり仲が悪いことで有名でして、他の警察小説でもそういった描写をよく見かけるほどです。
そんな犬猿の仲である両者の関係性をメインに据えたのが本作なのです。
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主人公は警視庁の刑事なのですが、取り扱うこととなった過去の事件が神奈川県警の管轄だったことから、管轄の境を越えて捜査を行っていきます。
そこから両者の仲の悪さがにじみ出た出来事が起きつつ事件の渦中へと突き進んでいくのですが、ただ話が進んでいくにつれて、いつしか“警視庁 vs 神奈川県警”というメインテーマから離れていくのですね。
いわば新たなる境を越えるような展開でして、それによって謎に迫る捜査ミステリと手に汗握るサスペンスが見事に融合して、迫力ある物語となっているように感じました。
それ以外にも、主要人物たちの掛け合いがコミカルでなかなか楽しいですし、ちょっと現実離れしたようなド派手な演出があったりと、エンタメ性も抜群なので、ランクインしなかったのが不思議なくらいの面白さでした。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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