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2010年3月23日 (火)

『数えずの井戸』 京極夏彦 > 「このミス」完全読破 No.300

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.300

 『数えずの井戸』 京極夏彦

   「このミス」2011年版 : 62位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.3.2 ~ 読終:2010.3.5

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2010年1月>

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 ”「このミス」完全読破”もとうとう300冊目を迎えることになりました!

 200冊目を迎えた時(No.200「警官の血」佐々木譲)に、100冊ごとの区切りを迎えた際には“過去の「このミス」1位作品”を読んでいこう、と書きまして、本来ならば300冊目は97年版1位の「不夜城」(馳星周)の予定でした。

 ただ、ちょうど読む本がたまりにたまっていたため、区切りだからといって特別な本を選んで読む余裕がなかったので、もう当初の予定は関係なくこの本を読むことにしたのですね。

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 本作は、「嗤う伊右衛門」「覘き小平次」に続く、“怪談シリーズ”の第3弾です。

 このシリーズは、古典怪談の元となった事件を改作したものでして、第1作が「四谷怪談」、第2作が「復讐奇談安積沼」がベースになっていました。

 そして本作は、お菊という幽霊が“1枚~、2枚~”と皿を数える場面で有名な「皿屋敷」がベースとなっています。

 シリーズ的には、共通する登場人物がいたりもしますが、事件も主要人物も別なので、前作を読んでいなくても問題ないと思います。

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 そして内容の方ですが、お菊を含めた登場人物の一人語りが次々に入れ替わりながら、事件に向けて話が進んでいきます。

 その登場人物たちはいずれも心の闇、というか空虚感のようなものを抱えているし、元となる物語からして悲劇を迎えることは明らかなので(特にお菊は)、とても哀しく空しい雰囲気が漂っていました。

 それにやはりあの有名な場面がいつ出てくるのかと思いつつ読み進めることになるため、登場人物たちと同様に、事件の渦中へと、まるで井戸の中へと吸い込まれるように導かれていくかのごとくでしたね。

 ちなみに、本作の単行本は辞書かと思うくらいに分厚いページ数なのですが、1ページ当たりの文字数は少なめなので、見た目ほど読むのに時間はかからないと思います。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★       人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “京極夏彦” 関連記事 】

  > No.716 「書楼弔堂 破暁」
  > No.354 「死ねばいいのに」
  > No.300 「数えずの井戸」
  > No.094 「魍魎の匣」
  > No.066 「姑獲獲の夏」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「越境捜査」 笹本稜平

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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