にほんブログ村2

« 週刊少年ジャンプ新連載! 「LOCK ON!」 土田健太 | トップページ | 『丸太町ルヴォワール』 円居挽 > 「このミス」完全読破 No.288 »

2010年2月22日 (月)

『傍聞き』 長岡弘樹 > 「このミス」完全読破 No.287

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.287

 『傍聞き』 長岡弘樹

   「このミス」2009年版 : 12位

   受賞(候補) : 「日本推理作家協会賞(短編部門)」
                受賞作 『傍聞き』 収録

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2010.1.26 ~ 読終:2010.1.27

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2008年10月>

傍聞き (双葉文庫)傍聞き (双葉文庫)
長岡 弘樹

双葉社 2011-09-15
売り上げランキング : 18618

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 第61回日本推理作家協会賞短編部門を圧倒的な高評価で受賞したという表題作を含む、4編の作品が収録された短編集です。

 シリーズものではないので、話自体に繋がりはないものの、全体的な雰囲気に共通点があるようでしたね。

 派手な事件などは起こらないのですが、登場人物の心情面を中心に描かれていくので、ドラマ性の高いミステリ作品集といった感じです。

 なので、少々地味な印象ながらも渋い魅力があって、無駄をそぎ落とした“短編ならでは”の作品揃いなので、“さっぱり味にした横山秀夫の短編”とでも称してみましょうか。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ただ、最初に収録された一編は、先の展開が読めてしまい、その通りに進んでいったので、自分的にはアレレ?って感じでした。

 しかし、その後の3編は先を読ませぬストーリー展開で、ミステリ的なトリックにより人情話も感動的なまでに浮かび上がってくるかのようで、とても自分好みの作品揃いでした。

 特に表題作は、タイトルにもなっている“傍聞き”が意味するものが次々に変わっていって、最後には感動的な終着地点へとたどり着くので、ミステリ的にもドラマ的にも見事な作品でしたねェ。

 というわけで、「このミス」にランクインしたとはいえ大作といった趣きはない作品なのですが、洗練されたミステリトリックを堪能できる良作揃いなので、ミステリの技と人情話をじっくり味わいたい時に読んでみてはいかがでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★         人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “長岡弘樹” 関連記事 】

  > No.1052 「救済 SAVE」
  > No.0886 「教場2」
  > No.0733 「波形の声」
  > No.0667 「教場」
  > No.0287 「傍聞き」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「丸太町ルヴォワール」 円居挽

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« 週刊少年ジャンプ新連載! 「LOCK ON!」 土田健太 | トップページ | 『丸太町ルヴォワール』 円居挽 > 「このミス」完全読破 No.288 »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

無料ブログはココログ