『巡査の休日』 佐々木譲 > 「このミス」完全読破 No.282
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.282
『巡査の休日』 佐々木譲
「このミス」2010年版 : 59位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2010.1.13 ~ 読終:2010.1.14
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 単行本 <2009年10月>
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この作品は、No.138「うたう警官 (笑う警官)」、No.151「警察庁から来た男」、No.152「警官の紋章」に続く、“道警シリーズ”の第4弾です。
このシリーズは“三部作”という噂もあったので、もしそうなら前作で終わってしまうのは残念だな~と思っていたのですが、それから1年も経たないうちにこうして4作目が発表されたので、これはホントに嬉しかったですね。
しかも、なにやらこのシリーズは10作目まで書く予定とのことなので、これはもう安心して新作を待つことができそうです。
それでこのシリーズ作品の感想記事では必ず書いていることなのですが、2~4作目のあらすじや説明を読んだだけでも、「うたう警官(笑う警官)」を読む時の楽しみが大幅に減ってしまうし、シリーズを通しての話の流れがあるので、このシリーズは刊行順に読んでいくべきです。
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内容の方は、このシリーズのメインキャラクターが別々の任務を遂行していくと、いつしか同じ終着地へと絡み合っていく、といった感じで、「警察庁から来た男」以降は共通した構成となっていますね。
ただ、前作「警官の紋章」が、作品全体の軸が一つに定まっていないようでクライマックスに向けての求心力が個人的に感じられなかったのに対し、本作は並行する話の進む先がはっきりしていて、それぞれの絡み具合も絶妙だったので、クライマックスに向けての求心力は大幅にアップしているように感じられました。
それに、前3作に比べると作品全体に肩の力が抜けているような感じがして、登場人物たちのキャラクターに焦点を当てているようでもあったので、前3作とはまた違った魅力も楽しむことができました。
なので、このシリーズのファンほど面白いと思うし、いきなりこの作品から読んでもやはり本来の面白さはわからないでしょうねェ。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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> No.298 「北帰行」
> No.282 「巡査の休日」
> No.230 「廃墟に乞う」
> No.200 「警官の血」
> No.175 「暴雪圏」
> No.152 「警官の紋章」
> No.151 「警察庁から来た男」
> No.138 「うたう警官 (笑う警官)」
> No.048 「制服捜査」
> No.024 「ストックホルムの密使」
NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ライフ・ゴーズ・オン」 東山彰良
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