『武家屋敷の殺人』 小島正樹 > 「このミス」完全読破 No.280
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.280
『武家屋敷の殺人』 小島正樹
「このミス」2011年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 27位
「黄金の本格ミステリー」 選出
読始:2010.1.7 ~ 読終:2010.1.9
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年11月>
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タイトルからわかるように、武家屋敷を舞台に殺人事件が起こる本格ミステリ作品です。
ただ、この武家屋敷にたどり着くまでの過程において、すでに謎解きが繰り広げられるのですね。
この謎というのがなかなか読み応えあるもので、解決した時には短編小説を読み終えたくらいの満足感がありました。
しかし間髪入れずに武家屋敷を舞台とした新たな謎が登場するので、この“謎が解かれたと思ったらまた新たな謎が!”という展開によって作品世界にグイグイと引きずり込まれてしまいました。
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そしていよいよ本編ともいえる武家屋敷を舞台とする話が進んでいくのですが、ここでも新たな謎が次々と襲いかかってくるので、出し惜しみせずにトリックを一つの作品に詰め込んでしまうこのサービス過剰っぷりには、良い意味で唖然としてしまいました.....。
ただ謎の大盤振る舞いはそれだけに終わらずに、終盤には驚愕のどんでん返しが炸裂しまして、それが単発ではなくドドドンッ!と雪崩のようにたたみ掛けてくるのですから、ホントにとんでもない作品なのです。
なので、三津田信三の“刀城言耶シリーズ”における終盤のどんでん返しの連続が好きな方には、この作品を強くオススメしたいですね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★★ おどろおどろ度 : ★★★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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