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2010年2月 5日 (金)

『ビッチマグネット』 舞城王太郎 > 「このミス」完全読破 No.274

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.274

 『ビッチマグネット』  舞城王太郎

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) : (「芥川龍之介賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.19 ~ 読終:2009.12.20

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年11月>

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舞城 王太郎

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 舞城王太郎といえば、No.71「煙か土か食い物」No.119「ディスコ探偵水曜日」といった、読む者に強烈なインパクトを与えるぶっ飛んだミステリ作品で、「このミス」にもランクインしています。

 ただその一方で、三島賞を受賞した「阿修羅ガール」や、芥川賞の候補作となった「好き好き大好き超愛してる。」など、評価の高い純文学作品も数多く発表しているのです。

 そして本作は、受賞はならなかったものの2度目の芥川賞候補となったことからもわかるように、純文学作品となっています。

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 内容の方は、語り手である香織里を中心に、その父・母・弟について、そしてそれぞれの恋愛などが描かれた、家族&青春小説といった感じでしょうか。

 主人公が中学生から社会人になるまでの、主に家族に関係する日常が、主人公の独特な目線や分析と共に語られていくのですが、このうだうだとしながらもさっぱりとしていて、とりとめもなさそうなんだけど切れ味鋭いという語り口が、なかなか心地よかったです。

 しかし、この語り口に対して結構好き嫌いが分かれてしまうと思うので、元々舞城作品は“好きか、嫌いか”に分かれてしまう傾向にありそうですが、この作品もやはり例外ではないですかね。

 ただ、設定などはそんなにぶっ飛んだところがなく結構普通だし、語り口にさえ慣れればとても読みやすく一気にページが進むと思うので、他の舞城作品に比べれば、多くの人が楽しめるタイプの作品なのではないでしょうか。

 それでも所々で舞城作品らしいフックの効いたアクセントが入っていたりもするので、“ミステリー小説しか読まない”というような方以外には、最初に読む舞城本として最適なのかもしれませんね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★         鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “舞城王太郎” 関連記事 】

  > No.826 「淵の王」

  > No.593 「JORGE JOESTAR」
  > No.363 「獣の樹」
  > No.274 「ビッチマグネット」
  > No.119 「ディスコ探偵水曜日」
  > No.071 「煙か土か食い物」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ダブル・スチール」 藤田宜永

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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