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2010年1月25日 (月)

『初恋ソムリエ』 初野晴 > 「このミス」完全読破 No.269

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.269

 『初恋ソムリエ』 初野晴

   「このミス」2010年版 : 27位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.12.10 ~ 読終:2009.12.11

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2009年10月>

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初野 晴

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 No.268「退出ゲーム」に続く、“ハルタとチカ・シリーズ”の第2弾です。

 連作短編という形式からしても、いきなりこの作品から読んでも楽しむことは出来ると思います。

 ただ、話が進むについて仲間が増えていくという“連作”としての面白さがありますし、そうやって紆余曲折ありながら仲間になったメンバーのバックグラウンドを知らないと、話の内にある味わいを感じることは出来ないと思うので、やはり1作目から順番に読んでいくのがよいでしょうね。

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 それで本作も前作同様に、“青春ミステリ”の枠に入れ込んでしまうのはもったいないくらいの、凝りに凝った上級ミステリ作品に仕上がっています。

 ただ、ミステリ的な見せ方やヴァリエーションが豊富で、かなりのインパクトがあった前作と比べると、本作は少し大人しめなので、少々物足りなく感じた人も多くいるようです。

 しかし、派手さはないけれどさり気なく捻りの効いたミステリ的な仕掛けは相変わらずだし、今回も“まさかこの作風でこんな展開になるとは!”と驚愕してしまうような話があるので、やはり本格ミステリ作品としても個人的にかなり楽しめましたね。

 しかも今回は、吹奏楽部をめぐる青春物語としても大きな動きを見せてきまして、いやがうえにも盛り上がってくるので、そういったシリーズを通してのストーリーも読み応え抜群です。

 そして、次作辺りでその盛り上がりが最高潮に達するのではないかと思われるので(もしかしたら次々作かも?)、発売される前にこの作品も含めたシリーズ前2作を読んでおいた方がよいと思いますよ。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “初野晴”関連記事 】

  > No.754 「カマラとアマラの丘(向こう側の遊園)」

  > No.550 「千年ジュリエット」
  > No.386 「空想オルガン」
  > No.269 「初恋ソムリエ」
  > No.268 「退出ゲーム」
  > No.199 「トワイライト・ミュージアム(トワイライト博物館)」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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