『ぼくと、ぼくらの夏』 樋口有介 > 「このミス」完全読破 No.264
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.264
『ぼくと、ぼくらの夏』 樋口有介
「このミス」1988年 : 17位
受賞(候補) : 「サントリーミステリー大賞(読者賞)」受賞
総合ランキング :
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
読始:2009.11.26 ~ 読終:2009.11.26
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <2007年5月>
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樋口有介の記念すべきデビュー作です。後に映画化もされています。
高校生が主人公の青春ミステリ作品なのですが、主人公がとてもクールで大人びた性格で、大人顔負けの台詞を言ったり行動をとったりするのです。
そんな主人公と、行動を共にすることになる同級生の女子高生ヒロイン、そしてその2人と絡んでくる登場人物たちのやり取りというのが、とてもテンポ良く軽快さを持ち合わせているので、その会話ややり取りを読んでいるだけでこちらも心が軽くなるように楽しむことができました。
なので、(ヒロインとは別の)同級生の死の謎を探っていくというミステリ・サスペンス的な展開も面白いのですが、やはり青春物語的な部分をメインにして味わうべき作品なのではないでしょうかね。
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自分はこれまで樋口有介作品を読んだのは、(これを書いている時点で)最新作のNo.225「捨て猫という名前の猫」のみなのですが、この作品は、出てくる女性が美女&美少女ばかり、という特徴がありました。
そして今から20年前に発表されたこのデビュー作も、やっぱり美女と美少女が続々と登場してくるのです。
それもあってか、なんかすごく読んでいてエロさを感じてしまったのですねェ。
といっても、別に直接的な性的な場面があるわけではないのですが、なんか何気ないやり取りだったりちょっとした描写が、直接的な表現では味わうことのできない、感覚的でいやらしさのないエロさを漂わせているのです。
なので、青春時代を思い返してしまうような、うぶなで純粋なエロさって感じでしょうか。
まあこれはあくまで個人的な感想でして、実際はエロさを前面に押し出しているような作品では全くないのですけどね。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “樋口有介” 関連記事 】
> No.788 「金魚鉢の夏」
> No.264 「ぼくと、ぼくらの夏」
> No.225 「捨て猫という名前の猫」
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