『こっちは渤海』 志水辰夫 > 「このミス」完全読破 No.263
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.263
『こっちは渤海』 志水辰夫
「このミス」1988年 : 14位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2009.11.25 ~ 読終:2009.11.26
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <1990年8月>
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後にNo.30「行きずりの街」で「このミス」1位に輝く志水辰夫の、「このミス」初ランクイン作品が本作です。
1984年に発売された「あっちは上海」の続編となるのですが、冒頭で作者自身が“前作を読んでから本作を読んだ方が楽しめるのでは”といった感じで書いているので、まずは「あっちは上海」から読んだ方が良いのかもしれません。
ちなみに自分はいきなり本作を読みましたが、登場人物の把握に少々手こずったものの、問題なく楽しめましたけどね。
ただ、この作品の面白さを余すところなく十二分に楽しめたのかどうかはわかりませんが。
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シミタツ作品は「行きずりの街」しか読んでいなかったのですが、本作を読み始めてみたら、あまりの作風の違いに驚愕してしまいました.....。
この作品は、コンゲーム的なスパイ冒険小説なのですが、まるで漫画のようなコミカルさで描かれているのです。
出てくる人物たちもみなどこか抜けていて、そのやり取りもゆるゆるでバカらしくて、ホントにドタバタコメディといった感じなのです。
ただ、それら人物はみな生き生きとしていますし、そんなメンバーが大冒険を敢行しているので、読んでいると自分もメンバーの一員になった気分で楽しむことができるでしょう。
ちなみに、作者のコメントによりますと、当初はこのシリーズは3部作の予定で、最終作は「そっちで黄海」というタイトルまで決まっていたのですが、理由あって未だ書かれていない状況なのだそうです。
なので、今からでもいいのでこの「そっちで黄海」を書いて発表してもらいたいものですけどねェ。
> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “志水辰夫” 関連記事 】
> No.531 「帰りなん、いざ」
> No.408 「深夜ふたたび」
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> No.030 「行きずりの街」
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