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2009年11月 7日 (土)

『ダブル・ジョーカー』 柳広司 > 「このミス」完全読破 No.243

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.243

 『ダブル・ジョーカー』 柳広司

   「このミス」2010年版 : 2位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
               「ミステリが読みたい!」 2位
               「本格ミステリ・ベスト10」 7位
               「キノベス」 17位

   読始:2009.10.24 ~ 読終:2009.10.25

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年8月>

ダブル・ジョーカー (角川文庫)ダブル・ジョーカー (角川文庫)
柳 広司

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 昨年(2009年版)の「このミス」で2位に入るほどの高評価だったNo.162「ジョーカー・ゲーム」の待望の続編が、前作から1年足らずという短い期間での登場となりました。

 今作も前作と同様に短編集となっているので、前作を読んでいなくても楽しむことができると思いますが、ただ、話の中心となるD機関の設立過程やその本質、そしてそれを率いる結城中佐について、あらかじめ知っていた方がより楽しめるのは間違いないでしょう。

 それに、最初に収録されている表題作が、D機関のライバルが登場する話となっているのですが、これはD機関自体を知っていなければ、両者のライバル関係の面白さなどわからないだろうから、やはり前作から順に読んでいくことをお勧めします。

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 というわけで、今回も玄人好みながらも読みやすく切れ味鋭いスパイ小説が収録されているのですが、インターバルを開けたわけでもないのに前作の高いレベルを保っているのはさすがです。

 それに本作には、謎のベールに包まれた結城中佐の過去について触れられた話もあったりするので、(自分も含めた)このシリーズのファンにとっては堪らない演出ですよねェ。

 そして、それぞれは独立した話であるものの、全体を貫く時間の流れもあって、ラストでは大きなターニングポイントにたどり着くので、次作があるなら一体どのような展開になっていくのか注目だし、すごく楽しみですね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★          人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★        気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “柳広司” 関連記事 】

  > No.806 「ラスト・ワルツ」
  > No.787 「ナイト&シャドウ」
  > No.679 「楽園の蝶」
  > No.532 「パラダイス・ロスト」
  > No.520 「怪談」

  > No.463 「ロマンス」
  > No.339 「キング&クイーン」
  > No.243 「ダブル・ジョーカー」
  > No.172 「虎と月」
  > No.162 「ジョーカー・ゲーム」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「身代わり」 西澤保彦

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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