『新参者』 東野圭吾 > 「このミス」完全読破 No.236
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.236
『新参者』 東野圭吾
「このミス」2010年版 : 1位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
「本格ミステリ・ベスト10」 5位
「ミステリが読みたい!」 5位
「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
(文庫ランキング) 7位
「本屋大賞」 9位
読始:2009.10.3 ~ 読終:2009.10.12
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年9月>
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人気の“加賀恭一郎シリーズ”の8作目にして、シリーズ初の連作集です。
まあシリーズ物といっても、今回の作品は全くの独立した作品として読むことが普通に可能だし、これまでの作品を読んでいなくても問題なく楽しむことができるのではないでしょうか。
今回の舞台は日本橋の人形町で、この江戸の香りを残した老舗の店が連なる町に着任したばかりの刑事・加賀恭一郎が、そこで起こったある殺人事件の捜査を行っていきます。
その過程で、事件と関わりのあった人や物事を調査するために老舗の店を訪れていきまして、そこでのやり取りがそれぞれの短編となっているのです。
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その調査、というか捜査は、事件と直接関係するというよりは、間接的な関わりといった感じなのですが、この間接具合というのがこれまた絶妙で、まあここでは詳しく書きませんが、こういった捜査物の定番に面白く捻りが加えられていましたね。
そんな捜査における加賀恭一郎の鋭い推理によって導き出される真相というのが、これがもう人情味あふれる微笑ましい感動を呼ぶのです。
まあ涙腺の緩み具合というのは人によって違うと思いますが、自分がこういった話にはすごい弱いので、各話を読み終えるごとに涙をこらえるのに必死になってしまいました.....。
そして本作に収録されている作品というのは、元々は普通の短編として連載されていたそうです。それが、こうして1冊の本になってみると、長編作品として完成されたものになっているのですからね。
それに、日常の謎的なミステリと殺人事件の捜査としてのミステリを同時に楽しむことができるなどのミステリ的な構成も面白いし、それがまた人情話にも上手い具合に絡んでくるので、ちょっと変わっているけれどとても心温まるミステリ作品でした。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★★★☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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> No.0457 「真夏の方程式」
> No.0437 「麒麟の翼」
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NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「乱反射」 貫井徳郎
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