『最も遠い銀河』 白川道 > 「このミス」完全読破 No.235
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.235
『最も遠い銀河』 白川道
「このミス」2010年版 : 37位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2009.10.5 ~ 読終:2009.10.10
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本(上・下) <2009年7月>
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白川道の久々となる長編作品です。
「このミス」2002年版でも15位にランクインしている代表作「天国への階段」を遥かに凌ぐ傑作という帯の文句に、まだ「天国の階段」を読んでいないとはいえその多大な評判知っていただけに、本作への期待も読む前から凄く高まってしまいました。
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冒頭のシーンから、事件の真相を追う警察(刑事)ミステリのような展開になるのかと思いきや、どちらかといえば壮大なる人間ドラマを中心にストーリーが進んでいきます。
主人公は、辛い過去を引きずりながらも現在では成功した生活を送っている建築家と、過去に手掛けた事件が迷宮入りのままであることに未だに囚われている元刑事の2人。
この無関係にも思える2人の接点というのは、物語の最初の段階から読者に提示されているのですが、2人がそれぞれ辿ることになる辛く悲しい道程の果てに、ある地点で必然であるかのように重なり合うと、感動が怒涛のように訪れるのですねェ。
そこに行き着くまでが、なかなか濃くじっくりと人間ドラマが描かれていることもあり、ページ数からしてもなかなか読み進まない感じにもなるのですが、だからこそクライマックスにおける盛り上がりに繋がるのです。
テレビドラマ化されそうな少々ベタな演出や設定が受け入れられないと、そのボリューム感もあって読み終えるのに苦労しそうですが、元刑事のパートではハードボイルドな展開にもなるなど、一本調子で飽きさせるようなことはないと思うので、じっくりと時間をかけて読むつもりで手にしてみてはいかがでしょうか。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★★★ 感涙ウルウル度 : ★★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “白川道”関連記事 】
> No.352 「祈る時はいつもひとり」
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