『花と流れ星』 道尾秀介 > 「このミス」完全読破 No.233
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.233
『花と流れ星』 道尾秀介
「このミス」2010年版 : 59位
受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
候補作 『流れ星のつくり方』 収録)
総合ランキング : 「2001-2010新世紀「本格短編」ミステリオールベスト」
4位作品 『流れ星のつくり方』 収録
「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
34位作品 『流れ星のつくり方』 収録
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 27位
読始:2009.9.20 ~ 読終:2009.10.2
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年8月>
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デビュー作でもある「背の眼」、そして「骸の爪」に続く、“真備シリーズ”の3作目です。
そして前2作がいずれも長編だったのに対し、本作は短編集となっており、道尾秀介としても初の短編集です(一応No.169「鬼の跫音」は限りなく短編集に近いですが)。
ちなみに余談ですが、自分はこの「花と流れ星」が出るまでに刊行された道尾作品は、全10作中8作読んでいるのですが、読んでいない2冊というのが、何を隠そうこのシリーズの前2作なのですねェ。
なので、やっぱりシリーズ第1作から順番に読んでいきたいな、とは思ったのですが、ランキング発表前に読んでおきたい「このミス」2010年版対象作品が何冊もたまっていたこともあって、いきなり本作を読んでしまったのです。
そしたら、やっぱり第1作から読んでいた方が楽しめるだろうとは思うのですが、それでも主要人物たちのキャラがとても立っていたこともあり、すぐに作品世界に入り込むことができたので、それほど問題はなかったですね。
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その主要人物というのが、霊現象探求所の所長とアルバイト、そしてホラー小説作家ということもあって、どことなくホラー的な雰囲気が漂っていました。
とはいえ、やはりミステリ要素は存分に盛り込まれていまして、長編ほどのインパクトや派手さはさすがにないものの、道尾秀介らしい上手さや狙い目が光る作品揃いでしたね。
そして、その上手さによって引き出される真相によって、切なくしんみりとした心持ちにさせられたりもするのですが、でもメインの3人のやり取りがとても楽しく微笑ましいので、そのバランスがとても心地よかったです。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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