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2009年10月31日 (土)

『花と流れ星』 道尾秀介 > 「このミス」完全読破 No.233

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.233

 『花と流れ星』 道尾秀介

   「このミス」2010年版 : 59位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
               候補作 『流れ星のつくり方』 収録)

   総合ランキング : 「2001-2010新世紀「本格短編」ミステリオールベスト」
                 4位作品 『流れ星のつくり方』 収録
              「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
                 34位作品 『流れ星のつくり方』 収録

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 27位

   読始:2009.9.20 ~ 読終:2009.10.2

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年8月>

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道尾 秀介

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 デビュー作でもある「背の眼」、そして「骸の爪」に続く、“真備シリーズ”の3作目です。

 そして前2作がいずれも長編だったのに対し、本作は短編集となっており、道尾秀介としても初の短編集です(一応No.169「鬼の跫音」は限りなく短編集に近いですが)。

 ちなみに余談ですが、自分はこの「花と流れ星」が出るまでに刊行された道尾作品は、全10作中8作読んでいるのですが、読んでいない2冊というのが、何を隠そうこのシリーズの前2作なのですねェ。

 なので、やっぱりシリーズ第1作から順番に読んでいきたいな、とは思ったのですが、ランキング発表前に読んでおきたい「このミス」2010年版対象作品が何冊もたまっていたこともあって、いきなり本作を読んでしまったのです。

 そしたら、やっぱり第1作から読んでいた方が楽しめるだろうとは思うのですが、それでも主要人物たちのキャラがとても立っていたこともあり、すぐに作品世界に入り込むことができたので、それほど問題はなかったですね。

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 その主要人物というのが、霊現象探求所の所長とアルバイト、そしてホラー小説作家ということもあって、どことなくホラー的な雰囲気が漂っていました。

 とはいえ、やはりミステリ要素は存分に盛り込まれていまして、長編ほどのインパクトや派手さはさすがにないものの、道尾秀介らしい上手さや狙い目が光る作品揃いでしたね。

 そして、その上手さによって引き出される真相によって、切なくしんみりとした心持ちにさせられたりもするのですが、でもメインの3人のやり取りがとても楽しく微笑ましいので、そのバランスがとても心地よかったです。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★      おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “道尾秀介” 関連記事 】

  > No.0947 「いけない」
  > No.1042 「スケルトン・キー」(後日更新予定)

  > No.0983 「満月の泥枕」(後日更新予定)
  > No.0947 「サーモン・キャッチャー the Novel」
  > No.0910 「スタフ staph」(後日更新予定)
  > No.0827 「透明カメレオン」
  > No.0749 「貘の檻」

  > No.0682 「鏡の花」
  > No.0617 「笑うハーレキン」
  > No.0583 「ノエル -a story of stories-」
  > No.0546 「光」
  > No.0498 「水の柩」

  > No.0432 「カササギたちの四季」
  > No.0396 「月と蟹」
  > No.0340 「月の恋人~Moon Lovers~」
  > No.0312 「蝦蟇倉市事件 1」
  > No.0311 「光媒の花」

  > No.0294 「球体の蛇」
  > No.0233 「花と流れ星」
  > No.0186 「龍神の雨」
  > No.0169 「鬼の跫音」
  > No.0121 「ラットマン」

  > No.0117 「カラスの親指」
  > No.0097 「ソロモンの犬」
  > No.0058 「片眼の猿」
  > No.0049 「シャドウ」
  > No.0041 「向日葵の咲かない夏」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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