『同期』 今野敏 > 「このミス」完全読破 No.232
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.232
『同期』 今野敏
「このミス」2010年版 : 14位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
読始:2009.9.28 ~ 読終:2009.9.29
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年7月>
同期 (講談社文庫) 今野 敏 講談社 2012-07-13 売り上げランキング : 1348 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
現在の警察ブームのキッカケを作り、それを牽引しているのは、横山秀夫・佐々木譲・今野敏の3人でしょう。
そんな中で、横山秀夫は2005年から新作が出ず残念ながらセミリタイア状態となっているものの、その分もというわけではありませんが、他の2人は驚くほどに精力的に新作を発表し続けているのです。
特に今野敏は、様々なジャンルの作品を書いているとはいえ、なんとこれまで100冊を超える作品を発表していて、今年の警察小説だけでもNo.188「疑心 隠蔽捜査3」、「凍土の密約」、そして本作と、3作も出ているのですからね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして本作の主人公は、人気の“隠蔽捜査シリーズ”と同様にエリート警察官なのですが、今回は若手の刑事です。
その“隠蔽捜査シリーズ”と比較して説明していきますと、キャラクター面では、竜崎という強力すぎる主人公の“隠蔽捜査シリーズ”に比べるとさすがに劣ってしまいますかね。
とはいえ今回の主人公も、真実を求めて若さを武器に突っ走る姿が魅力的だし、その主人公を厳しく時に優しく見守る周りの人たちも個性豊かな面々だし、主人公の成長物語としても楽しめるので、それほど負けてはいないでしょう。
それに、真相や真犯人、そしてタイトルにもなっている主人公の“同期”の謎を巡るミステリ要素やサスペンス要素が序盤から全開で炸裂しまくってるし、クライマックスへとたどり着くまでの展開が予想外の所まで昇り詰めてもう盛り上がりまくりなので、総合的なエンターテイメント要素としては本作の方がはるかに上回っているように感じました。
なので、今野作品は“隠蔽捜査シリーズ”だけを読んでいるという方にも、本作を忘れずに手にとってもらいたいですね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★★★☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “今野敏” 関連記事 】
> No.1003 「棲月 隠蔽捜査7」
> No.0914 「去就 隠蔽捜査6」
> No.0796 「自覚 隠蔽捜査5.5」
> No.0661 「宰領 隠蔽捜査5」
> No.0626 「欠落」
> No.0587 「確証」
> No.0486 「転迷 隠蔽捜査4」
> No.0346 「初陣 隠蔽捜査3.5」
> No.0302 「天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊」
> No.0232 「同期」
> No.0188 「疑心 隠蔽捜査3」
> No.0072 「果断 隠蔽捜査2」
> No.0057 「隠蔽捜査」
NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「花と流れ星」 道尾秀介
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
« 『逃亡者』 折原一 > 「このミス」完全読破 No.231 | トップページ | 『花と流れ星』 道尾秀介 > 「このミス」完全読破 No.233 »
「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事
- 「このミステリーがすごい!2022年版」ランキング(順位)予想(2021.02.03)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年2月)(2021.01.31)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2021年1月)(2021.01.21)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年1月)(2021.01.09)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2020年12月)(2020.12.20)