『廃墟に乞う』 佐々木譲 > 「このミス」完全読破 No.230
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.230
『廃墟に乞う』 佐々木譲
「このミス」2010年版 : 30位
受賞(候補) : 「直木三十五賞」受賞
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2009.9.18 ~ 読終:2009.9.18
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年7月>
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佐々木譲は、「このミス」2010年版対象作品としては、“道警シリーズ”第3弾のNo.152「警官の紋章」に第4弾のNo.282「巡査の休日」、“駐在警官川久保篤シリーズ”第2弾のNo.175「暴雪圏」、そして本作「廃墟に乞う」と、警察物の大作ばかり4作品も発表しています。
そんな中で本作は、唯一のノンシリーズ作品であり(のちにシリーズ化となる可能性はあるかもしれないけど)、唯一の連作短編集なのです。
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舞台は、相変わらずというかお得意の北海道で、今回の主人公は、ある事件の影響で休職中となっている刑事です。
なので、休職中のためにいつもなら出来ていた捜査が出来ず、休職中だからこそいつもなら出来ないような捜査が出来たりするのですが、こういった職権の制限の仕方やそれを面白くする演出力というのは、さすが佐々木譲といったところですね。
そんな主人公の活躍が6編収録されているわけですが、この主人公が休職するまでに追い込まれた原因はいったい何なのかという謎や、休職中に関わることになるいくつかの事件によって徐々に回復していく姿というのが、全編を通して描かれているので、そんなところからも長編作品としても楽しむことができました。
まあ、「このミス」2010年版対象の他の3作品と比べれば、やはりスケール感や盛り上がりでは劣ってしまいますが、それ故にこの作品だからこそ味わうことのできる魅力がありましたね。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★ 気楽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “佐々木譲” 関連記事 】
> No.685 「代官山コールドケース」
> No.615 「人質」
> No.563 「回廊封鎖」
> No.522 「地層捜査」
> No.505 「密売人」
> No.485 「警官の条件」
> No.424 「婢伝五稜郭」
> No.423 「五稜郭残党伝」
> No.401 「エトロフ発緊急電」
> No.344 「ベルリン飛行指令」
> No.298 「北帰行」
> No.282 「巡査の休日」
> No.230 「廃墟に乞う」
> No.200 「警官の血」
> No.175 「暴雪圏」
> No.152 「警官の紋章」
> No.151 「警察庁から来た男」
> No.138 「うたう警官 (笑う警官)」
> No.048 「制服捜査」
> No.024 「ストックホルムの密使」
NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「逃亡者」 折原一
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