『追想五断章』 米澤穂信 > 「このミス」完全読破 No.227
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.227
『追想五断章』 米澤穂信
「このミス」2010年版 : 4位
受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)
(「本格ミステリ大賞」候補)
総合ランキング :
年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 3位
「本格ミステリ・ベスト10」 4位
「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
「黄金の本格ミステリー」 選出
読始:2009.9.13 ~ 読終:2009.9.14
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年8月>
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青春ミステリで人気を博している米澤穂信ですが、この作品はいつもとは違って、青春後の物語が描かれています。
とはいえ主人公は大学生と若いのですが、ただ性格的にどこか枯れているところがあるからか、全体的にも渋い印象がありました。
それに、いつもの米澤作品なら、主人公はクールであるもののその中に若さが弾けている部分があるのですが、今回はその部分が欠けているように思うので、やはりこれまでの作品と比べても一味違った魅力がありましたね。
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そしてこの作品に大きな役割を果たしているのが、作中作として登場する5編のリドル・ストーリーです。
リドル・ストーリーというのは、結末をあえて書かずに読者の想像にまかせる小説のことでして、主人公がこのリドル・ストーリーを探し解釈することで、現実の世界で起きた謎も明らかになってくるという、なかなか凝った構成となっているのです。
というわけで、とても地味な印象なのですが、それでも玄人好みの仕上がりだし、ベテラン作家のような渋みが効いているので、これまでの米澤作品のファン以外の人にこそオススメしたいような作品でしたね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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