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2009年10月22日 (木)

『螻蛄』 黒川博行 > 「このミス」完全読破 No.220

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.220

 『螻蛄』 黒川博行

   「このミス」2010年版 : 25位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.8.24 ~ 読終:2009.8.26

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年7月>

螻蛄 (角川文庫)螻蛄 (角川文庫)
黒川 博行

KADOKAWA/角川書店 2015-10-24
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 「疫病神」「国境」「暗礁」に続く、”疫病神シリーズ”の4作目となります。

 自分はこのシリーズは1作も読んでいなくて、最初の「疫病神」が「このミス」のランクインしている(1998年版 13位)こともあって、ホントは順番に読んでいきたかったのですけどね。

 ただ「このミス」2010年版対象作品で読みたい本がたまっていたこともあって、いきなりこの最新作から読んでみました。

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 このシリーズは、建設コンサルタントとヤクザのコンビが主人公なのですが、なんといってもこの2人のやり取りが一番の魅力ですね。

 お互いに文句を言いつつも何だかんだで行動を共にするこの2人の関係というのが、黒川博行得意の関西弁による小気味良い会話も相まって、もう作品世界に引き込まれること間違いなしの面白さなのです。

 そしてこの作品は、この2人が巻き込まれたり巻き込んだりが繰り返されるコン・ゲーム的な内容なのですが、一応この話的には独立しているようなので、他のシリーズ作品を読んでいなくても充分に楽しむことができるのではないでしょうか。まあ、この2人の関係を把握するのに少し時間がかかってしまいましたが。

 自分は黒川博行作品はこれまでNo.133「悪果」No.164「煙霞」の2作品を読んでいるのですが、それぞれが持つ特徴である濃さ(「悪果」)と軽さ(「煙霞」)のちょうど中間、というか、どちらの要素をも兼ね備えたような作品でしたね。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★         おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★★    主キャラ魅力度 : ★★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★    気楽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “黒川博行” 関連記事 】

  > No.1120 「桃源」

  > No.1005 「後妻業」
  > No.0966 「果鋭」(後日更新予定)
  > No.0943 「喧嘩」
  > No.0834 「勁草」
  > No.0745 「破門」

  > No.0645 「落英」
  > No.0620 「繚乱」
  > No.0220 「螻蛄」
  > No.0164 「煙霞」
  > No.0133 「悪果」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「目線」 天野節子

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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