にほんブログ村2

« 『絶望ノート』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.218 | トップページ | 『螻蛄』 黒川博行 > 「このミス」完全読破 No.220 »

2009年10月22日 (木)

『太陽の坐る場所』 辻村深月 > 「このミス」完全読破 No.219

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.219

 『太陽の坐る場所』 辻村深月

   「このミス」2010年版 : 39位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.8.20 ~ 読終:2009.8.21

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年12月>

太陽の坐る場所 (文春文庫)太陽の坐る場所 (文春文庫)
辻村 深月

文藝春秋 2011-06-10
売り上げランキング : 4253

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「このミス」2010年版対象作品の中で、クラス会(同窓会)がキッカケとなる作品をいくつか読みましたが、この作品もクラス会の場面から始まる青春ミステリ、というか、青春時代を振り返るミステリ、といったことろでしょうか。

 クラス会をキッカケにした現在の話が進んでいくことで、高校生時代に起きた謎めく出来事が次第に明らかにされていく、といった形式をとっています。

 そして、章ごとに視点が変わっていくので、連作短編のような楽しみ方もできます。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 まあとにかく高校時代の話、特に登場人物たちの人間関係の設定が魅力的ですね。

 少々漫画的な演出なのですが、そのために強く印象に残りますし、それがその後の展開やクライマックスにも効果的に繋がっていたと思います。

 それに、その高校生活が徐々に明らかにされていくことで、今度は現在の登場人物たちの心理面やその変化についても掴めてくるので、最初は朧気だった話がだんだんと浮かび上がっていく、という面白さを現在と過去(高校時代)の2つも味わえるわけです。

 それだけでもかなり楽しめたのですが、さらにラストに驚きの真相が用意されていたりもしたので、ホントに大満足な作品でした。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★         主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “辻村深月” 関連記事 】

  > No.674 「島はぼくらと」

  > No.603 「水底フェスタ」
  > No.572 「鍵のない夢を見る」
  > No.472 「オーダーメイド殺人クラブ」
  > No.256 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
  > No.219 「太陽の坐る場所」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「螻蛄」 黒川博行

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« 『絶望ノート』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.218 | トップページ | 『螻蛄』 黒川博行 > 「このミス」完全読破 No.220 »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

無料ブログはココログ