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2009年10月21日 (水)

『絶望ノート』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.218

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.218

 『絶望ノート』 歌野晶午

   「このミス」2010年版 : 43位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.8.14 ~ 読終:2009.8.19

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年5月>

絶望ノート (幻冬舎文庫)絶望ノート (幻冬舎文庫)
歌野 晶午

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 なんとも物悲しくなるようなタイトルですが、内容の方もそのままで、全編に渡っていじめに関する話が続いています。

 その多くが、主人公であるいじめられっ子の少年が綴る日記という形で進んでいきまして、読者はそれを盗み読むような感じで読み進めていくことになります。

 ただ、主人公は日記の中では暗くじめじめとした性格が溢れでているけれど、いじめられているとはいえ表面的には滑稽さを演じていたりもするので、もちろんいじめなんでイヤ~な話なんだけど、途中で読むのをやめたくなるほどに陰惨だったり残酷な内容でもなかったですかね。

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 そして、ある漫画が思い浮かぶようなタイトルからして、その後に待ち受ける展開というのは、ある程度想像できてしまいます。

 ただ、それを逆手にとっての罠が仕掛けられていたりと、マトモには終わらせないところなんかは、やっぱり歌野晶午作品だなって感じです。

 というわけで、この作品も歌野晶午らしさが存分に発揮されているのですが、No.02「葉桜の季節に君を想うということ」のような衝撃度やインパクトがあるタイプというわけではないので、あまり勘ぐったり期待しすぎたりせずに、歌野作品だということを忘れて読んでいった方がよいかもしれませんね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★★     おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気楽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “歌野晶午”関連記事 】

  > No.1112 「間宵の母」

  > No.0786 「ずっとあなたが好きでした」
  > No.0636 「コモリと子守り」
  > No.0614 「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」
  > No.0491 「春から夏、やがて冬」
  > No.0481 「密室殺人ゲーム・マニアックス」

  > No.0226 「密室殺人ゲーム2.0」
  > No.0218 「絶望ノート」
  > No.0092 「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  > No.0050 「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
  > No.0002 「葉桜の季節に君を想うということ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「太陽の坐る場所」 辻村深月

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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