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2009年10月19日 (月)

『贖罪』 湊かなえ > 「このミス」完全読破 No.211

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.211

 『贖 罪』 湊かなえ

   「このミス」2010年版 : 45位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
                 (文庫ランキング) 17位

   読始:2009.8.1 ~ 読終:2009.8.2

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年6月>

贖罪 (双葉文庫)贖罪 (双葉文庫)
湊 かなえ

双葉社 2012-06-06
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 昨年発表されたデビュー作No.127「告白」が本屋大賞を受賞した直後という絶好のタイミングで発売されたのが、このデビュー3作目となる「贖罪」です。

 その内容も、登場人物の一人語り形式だったり、語る人物が各章で違うことで連作短編集的な作りとなっているなど、前作のNo.165「少女」と比べても、「告白」に近い作風に仕上がっていましたね。

 そして中身の方も、人間の狂気を爽快に描く技が冴えまくっていて、嫌な話なんだけどすっきりするという魅力は相変わらずです。

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 なので、「告白」がとても面白かった、というような方なんかは、この「贖罪」も気に入るのではないでしょうかね。

 ただ、やはりこれがデビューから3作目ということもあって、デビュー作の「告白」と比べるとどうしてもインパクト面では劣ってしまうので、そこで物足りなく感じてしまう可能性も。

 とはいえ、「告白」が、小説推理新人賞を受賞した短編を第一章に据えて、その後に続編を書き加えて長編としたものであるのに対し、この「贖罪」は元々長編として書かれたものということもあって、「贖罪」の方が、全体的な完成度は高く、物語全体を通しての伏線やその絡み具合なども堪能できるのではないでしょうか。

 なので、これはもう好みの問題になってくるわけですが、「告白」がとても面白かった方も、イマイチに感じた方も、そしてもちろん「告白」をまだ読んでいない方も、この「贖罪」を読んでみる価値は大いにあると思います。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “湊かなえ” 関連記事 】

  > No.833 「リバース」
  > No.637 「望郷」
  > No.438 「花の鎖」

  > No.345 「夜行観覧車」
  > No.306 「Nのために」
  > No.211 「贖罪」
  > No.165 「少女」
  > No.127 「告白」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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