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2009年10月 8日 (木)

『訪問者』 恩田陸 > 「このミス」完全読破 No.209

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.209

 『訪問者』 恩田陸

   「このミス」2010年版 : 93位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.7.31 ~ 読終:2009.7.31

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年5月>

訪問者 (祥伝社文庫)訪問者 (祥伝社文庫)
恩田 陸

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 恩田陸の2009年最初の新作は、ミステリー色の全くない普通の小説のNo.161「ブラザー・サン シスター・ムーン」でした。

 その反動からか、2作目の本作は、ミステリー色の大変強い作品となってしました。

 しかも、陸の孤島化となった館で殺人事件が起きて.....、といった、直球すぎるほどの本格ミステリなので、少々驚いてしまいましたね。

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 出てくる登場人物がみな怪しかったり、そこで謎めいた事件が起きたり、容疑者候補が次々と変わっていったりと、ホントにこれでもかというくらいに直球の本格ミステリ的展開が繰り広げられていきます。

 それでも、簡単に予想出来てしまうような、典型的で枠にハマった内容ではなく、読み手を惑わすような捻りが加えられているので、シンプルな作りながらもかなり楽しめました。

 ただ、やはり恩田陸作品ということもあって、この作者の一番の魅力である、良くも悪くもぶっ飛んだ展開だったり真相だったりを期待してしまうのですよね。

 でも、普通に良質の本格ミステリのまま終わってしまったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました.....。

 まあ、これがもし初めて読んだ作家の作品だったなら、そんな気持ちもなく普通に“面白かった”という感想だけで読み終えたと思うのですが、恩田陸作品として読んだというだけで、読後の感想も違ったものになってしまうのですねェ。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★         人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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  > No.0719 「雪月花黙示録」
  > No.0635 「夜の底は柔らかな幻」
  > No.0508 「夢違」
  > No.0317 「私の家では何も起こらない」

  > No.0209 「訪問者」
  > No.0161 「ブラザー・サン シスター・ムーン」
  > No.0131 「きのうの世界」
  > No.0065 「中庭の出来事」
  > No.0064 「Q&A」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「1Q84 BOOK 1・2」 村上春樹

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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