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2009年9月25日 (金)

『森に眠る魚』 角田光代 > 「このミス」完全読破 No.204

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.204

 『森に眠る魚』 角田光代

   「このミス」2010年版 : 51位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.7.10 ~ 読終:2009.7.15

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年12月>

森に眠る魚 (双葉文庫)森に眠る魚 (双葉文庫)
角田 光代

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 子供の小学校受験を控える母親たちを巡る人間ドラマが描かれた作品です。

 となると、受験に熱を上げすぎている母親たちの嫌な感じでドロドロとした関係が物語の中心となっているのかと思ってしまいますが、主人公たちのグループはどちらかといえばそういった人たちを冷めた目で見ている感じなので、そんな嫌な感じの人間関係が繰り広げられるわけではありませんでした。

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 ところがところが、話が進んでいくにつれて、その人間関係が少しずつではあるけれど目に見えてはっきりと狂っていくのがわかり、それと共に5人の主人公それぞれの心の内側からも狂気のようなものが生じてくるのです。

 特に、人間の心の闇の部分が目を覆いたくなるくらいにさらけ出してくる終盤辺りは、母親(主婦)同士の関係とは無縁の存在である男の自分が読んでも身を削られる思いになったほどでしたが、この主人公たちというのが特別な人間ではなく、どこにでもいるような普通の人たちなので、誰にでも同じような状況になりえそうに感じて、より怖かったですね。

 というわけで、あくまで人間ドラマが中心ではあるものの、終盤の展開やクライマックスのシーンなど、サスペンス的な面白さも堪能できる作品でした。
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  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★         主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★       涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “角田光代” 関連記事 】

  > No.378 「ひそやかな花園」
  > No.204 「森に眠る魚」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「プラスマイナスゼロ」 若竹七海

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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