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2009年9月25日 (金)

『パラドックス実践 雄弁学園の教師たち』 門井慶喜 > 「このミス」完全読破 No.203

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.203

 『パラドックス実践 雄弁学園の教師たち』 門井慶喜

   「このミス」2010年版 : 投票数0

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
               候補作 『パラドックス実践』 収録)

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.7.9 ~ 読終:2009.7.10

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年6月>

パラドックス実践 雄弁学園の教師たち (講談社文庫)パラドックス実践 雄弁学園の教師たち (講談社文庫)
門井 慶喜

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 ある小中高大一貫校を舞台にした連作ミステリ作品で、表題作「パラドックス実践」が、日本推理作家協会賞・短編部門の最終候補に選ばれています。

 そして舞台となる学園というのが少々変わっていまして、弁論を中心に学ぶ学校なのです。

 ここに通う生徒というのは、小学生のうちからディベートや演説などの技術を鍛えられ、途中で編入してくる生徒も強者揃いなので、弁論に関してはかなりのエリート校なのです。

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 そんな”雄弁学園”を舞台にして、それぞれ初等部・中等部・高等部・大学における4編の短編が収録されています。

 とはいえ、主人公は生徒ではなく、副題にもあるように先生の方でして、とにかく理屈っぽく弁が立つ(少々生意気な)生徒たちやその保護者、他の先生に立ち向かっていかねばならないのですねェ。

 まあ、理屈に対し理屈で返すかのごとく論証していくというこの設定だけで、もう立派な本格ミステリ作品となってしまうわけですが、各話それぞれがバラエティーに富んでいるし、4編通して流れるドラマ的な部分も魅力的なので、そんな堅苦しいことはありません。

 ただ、やはり論証中心となるのでどうしても小難しく感じてしまう方もいらっしゃいましょうが、これなんかも一種のトンチだと思って軽い気持ちで読んでいくと楽しめるのではないでしょうか。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度 : ★★★      おどろおどろ度 : ★
   熱アクション度 : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★          涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “門井慶喜” 関連記事 】

  > No.482 「小説あります」
  > No.468 「おさがしの本は」
  > No.286 「天才までの距離」
  > No.203 「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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