週刊少年ジャンプ新連載! 「わっしょい!わじマニア」 わじまさとし
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2009年7月に投入された新連載第3弾が、34号から始まった「わっしょい!わじマニア」です。
作者のわじまさとしは、昨年(2008年)の週刊少年ジャンプ51号で急遽休載となった「D.Gray-man」の代原として「さすらい剣士物語」が掲載されデビューし、赤マルジャンプ2009SPRINGの「世界ニュルルン滞在記」を経て、今作で初連載となりました。
デビューから連載開始まで1年も経っていないというのは、かなりの早さなのではないでしょうかね。
それでこの作品は、最近のジャンプでは“スポーツ物”と並んで新たなヒット作が切望されるジャンルである“ギャグ漫画”です。
過去のジャンプ作品の中では、「メゾン・ド・ペンギン」(大石浩二)や「私立ポセイドン学園高等部」(大江慎一郎)に近いような雰囲気の作品となるのではないでしょうか。
それもあってか、新連載第1話なのに表紙も巻頭カラーもないという、ギャグ漫画としてはとても美味しい扱いだったわけですが、それを全くネタに使っていなかったので、自虐系ギャグというわけではないのですかね。
そして、あえて下手っぽく描いているのであろう絵柄や、淡々と進んでいく展開なんかから、作者が“好きな漫画だ”と公言している「ギャグマンガ日和」(増田こうすけ)の影響を大きく受けているようです。
ギャグのネタなんかも同じような方向を狙っているようなのですが、あまり捻りや驚き、作者独特の感性から来る刺激というのが感じられないため、上手く笑いに繋げてられていないように思いましたね。例えるなら、大物漫才師のネタの雰囲気だけを真似て演じている新人漫才師、といった感じで。
ただ、話数が重なるごとに作者独特の狙いというものが生まれてきて、それにより化ける可能性もあると思うので、この後どのように変化していくのか、その成長を見守っていくのも面白そうです。
でもその前に打ち切りとなってしまう可能性の方が高いような気もしますが.....。
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