週刊少年ジャンプ読切! 「黒蜜様 参る!」 岩本直輝
「JG1読切祭(ジャンプグレードワンよみきりフェスティバル)」のエントリーNo.3として2009年29号に掲載されたのが、この「黒蜜様 参る!」です。
作者の岩本直輝は、「黄金の暁 -GOLDEN DAWN-」で「ジャンプ十二傑新人漫画賞」の記念すべき第1回(2003年4月期)の佳作&十二傑賞を受賞し、同作品にて「赤マルジャンプ2003SUMMER」でデビューしました。
その後赤マルジャンプには「窯神」(2004年SPRING)・「解体心書」(2004年SUMMER)・「カラクリリンク」(2008年SUMMER)が、そしてジャンプ本誌には2005年14号に「怪盗銃士(シーフガンナー)」が掲載されているので、ジャンプ本誌登場は2度目となります(もしかしたら抜けている作品があるかも)。
この作品は、パラレル江戸時代である廻戸(えど)を舞台にした、時代劇コメディ作品です。
かつて栄華を誇っていたものの今では没落してしまった徳々川家の生き残りである主人公・黒蜜とその付き人・爺の、御家の再興を夢見て埋蔵金を見つけようと奮闘する姿を、ギャグを交えつつ楽しく爽快に描かれています。
とにかく絵がとても見やすいのが良いですね。ジャンプの王道的なタイプの絵で、本全体をパラパラッと見ても違和感なくハマり込んでいるようですし。
ただその分、ストーリーや演出面で独自のインパクトや引き付けられるものがあまり感じられなかったですかねェ。みんな時代物の格好しているのに、爺だけはなぜか現代風の格好しているという“なんだそりゃ”なところなんかは結構好きでしたけど。
なので、すごい原作が付いたら一気に看板漫画を描くほどになりそうとも思うのですが、まあ自分はこの作者の作品を読むのは今回が初めてなので、また近いうちに新作を読んでみたいですね。
ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、
「咲かせてみよう 浪漫の華!!」
「☆目指せ御家復興!!ドリーム時代劇!! 特別読切Cカラー47P!!」
というものでした。
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