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2009年6月 6日 (土)

『誤審(誤審死)』 麻野涼 > 「このミス」完全読破 No.183

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.183

 『誤審』 麻野涼

   * 文庫化の際に「誤審死」に改題

   「このミス」2010年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.5.14 ~ 読終:2009.5.15

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年11月>

【文庫】 誤審死 (文芸社文庫)【文庫】 誤審死 (文芸社文庫)
麻野 涼

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 冤罪事件をテーマにした、社会派ミステリー作品です。

 なので、堅苦しい感じの真面目な作品なのかと思って、読むのにあまり気乗りしなかったのですが、読み始めてみたら全然そんな印象はなくて、エンターテイメント作品として充分楽しめる内容でした。

 冒頭から冤罪事件について語られるのですが、これなんかもサスペンスというよりもまるで本格ミステリ作品が始まるかのように興味深く謎めいていましたし、その冤罪事件で犯人にされてしまった人物の家族である主人公も、そんな不幸な身の上に負けないような精神的に強い人物なので、あんまり弱者の立場が強調されたりとか不幸話の連続みたいな展開ではなかったですからね。

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 そして読み進めていけばわかるのですが、一応この作品のテーマは冤罪ではあるものの、それを上回るほどのテーマもありまして、それはズバリ“復讐”。

 “復讐劇”といば、No.127「告白」湊かなえ以降ちょっとした流行りになっているような感じもしますが、この作品もそういった系統に含まれるようなタイプといえるかも。

 でもこの作品における復讐劇というのは、それほどインパクトのあるものではなく、特別派手さもありません。

 ただ、それだからこそ、現実的にありえそうな復讐と感じてしまって、まるで自分がそれを受けているような気分をリアルに味わうことになったので、読んでいると嫌~な汗が全身から流れてくるかのようですからねェ。

 そんな復讐劇に加えて、サスペンス要素もミステリ的展開もなかなか読み応えがあるので、なかなかの掘り出し物だった、って感じでしたね。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★      鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★    感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「パラドックス13」 東野圭吾

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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