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2009年6月 4日 (木)

『エクステンド』 鏑木蓮 > 「このミス」完全読破 No.181

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.181

 『エクステンド』 鏑木蓮

   「このミス」2010年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.5.14 ~ 読終:2009.5.15

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2008年12月>

エクステンドエクステンド
鏑木 蓮

講談社 2008-12-20
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 京都を舞台とした警察物の作品です。

 主人公は、生粋の京都人である新人女性刑事で、新人ならではの奮闘や成長などを中心にして、事件解決までの話が語られていきます。

 そんな主人公とコンビを組むのが、出向してきたキャリア組の警部。

 なので、キャリアと平刑事という警察小説では定番の関係だけでなく、上司と新人の関係、そして男女における刑事としての感覚の違いなどを、このコンビだけで全て表してしまうことが出来るのですねェ

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 そしてこのコンビが挑む殺人事件というのが、その最初の現場の状態からして奇妙で謎めいているので、冒頭から興味をひかれてしまいます。

 その後の展開も、真相に近づいて来たかと思ったらいきなりグルリと状況が一変してしまったりと、なかなか読み応えありましたね。

 警察小説といえば、オヤジ臭が漂うような暑苦しい雰囲気を感じて敬遠している方もいると思いますが、この作品は新人女性刑事が主役ということもあって爽やかな印象があるし、それでいて警察小説の魅力的な要素が詰め込まれているので、特にそんな方にぜひともオススメしたい作品です。

 オヤジ臭漂うような警察小説も好きな自分としては、そういった作品なんかに比べると軽い印象があるものの、そこがまた京都が舞台の作品としてとても合っているように感じられるし、サスペンス的な面白さも充分だったので、ぜひとも続編が書かれることを期待したいですね。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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