週刊少年ジャンプ読切! 「LOCK ON!」 土田健太
* 連載版の「LOCK ON!」に関しては、週刊少年ジャンプ新連載! 「LOCK ON!」 土田健太(10.2.22)の方をご覧ください。
「JG1読切祭(ジャンプグレードワンよみきりフェスティバル)」のラストを飾るエントリーNo.5として2009年31号に掲載されたのが、この「LOCK ON!(ロックオン)」です。
作者の土田健太は、「風影」で第7回ストーリーキングの漫画部門奨励賞を受賞した後、手塚賞や十二傑新人漫画賞で最終候補が続きました。
そして赤マルジャンプ2008SUMMERに「She Saw Game」が掲載されデビューし、本作にてジャンプ本誌初登場となりました。
この作品は、見たもの全てを一瞬で覚え二度と忘れない「シャッターアイ」という能力を持っていて、それを活かしてプロカメラマンとしても活躍している男子高校生が主人公です。
ちなみにこの能力は「She Saw Game」の主人公と同じなのですが、その時は野球漫画だったのに対して、今回は学園ラブコメ的な話に変わっていたので、前作のリニューアル版といった感じでしょうか。
ほとんど背景が描かれていないこともあってとてもシンプルな印象の絵で、話のテンポも良いのでとても読み進めやすかったです。
ただ、主人公のキャラクターが幾分地味で目立たなく、ストーリーや演出的にも読切作品の王道から外れることがなかったので、インパクトやこの作品独自の魅力というのはそれほど感じられませんでしたかね。
個人的には、この絵柄や作風からして、悪役のどす黒さやバトルシーンよりも、コメディ要素やほのぼのとした演出などにより力を入れた方がもっと面白くなるのではないかな~なんて思いました。
ちなみに、扉絵に付けられている煽り文は、
「この構図で 彼女をトラエル!!」
「☆標的(ターゲット)は逃がさない!! 悪(ワル)も女も!? 激撮読切47P!!」
というものでした。
というわけで、この作品をもって「JG1読切祭」も終了となったわけですが、実は幻の第6弾作品(「どす恋!!またマワシが取れちゃったでゴワス ~先パイとの土俵際のかけひき~」 いぬ・F・まる彦)が存在していたのですねェ。
まあこれは、作者名を見てわかるように、開催の1週前に掲載された「JG1読切祭」の告知ページと「いぬまるだしっ」の1ページ目が隣同士だったことを利用したネタなのですけどね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【「土田健太」関連記事】
> 「マイ・アニマル」(ジャンプNEXT! 2013 AUTUMN) (13.9.16)
> 「LOCK ON!」 土田健太 > 週刊少年ジャンプ読切! (09.6.29)
> 「LOCK ON!」 土田健太 > 週刊少年ジャンプ新連載! (10.2.22)
> 「LOCK ON!」 土田健太 <JC1巻買い> (10.6.7)
【「2009年の読切」関連記事】
> 「SWOT」 杉田尚 (09.11.21)
< 第5回 金未来杯 >
> 「明治百機八匣譚DENGI」 芝田優作 (09.7.27)
> 「CROWN!」 稲吉慶 小林ツトム (09.8.3)
> 「north island」 安藤英 (09.8.10)
> 「世直し伝説!!世奈押郎」 根田啓史 (09.8.24)
> 「メタリカメタルカ」 水野輝昭 (09.8.31)
> 「第5回 金未来杯」エントリー作品の中で
一番面白かった作品を決める投票を実施中です (09.9.2)
< JG1読切祭 >
> 「ねこわっぱ!」 松本直也 (09.6.1)
> 「詭弁学派、四ッ谷先生の怪談」 古舘春一 (09.6.8)
> 「黒蜜様 参る!」 岩本直輝 (09.6.15)
> 「ULTIMATE CHASER」 春日真 (09.6.22)
> 「LOCK ON!」 土田健太 (09.6.29)
> 「BLUST!」 村田雄介 (09.4.29)
> 「血風学級怪」 三代川将 (09.4.20)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>> 「週刊少年ジャンプ」関連記事リスト <<<