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2009年5月25日 (月)

『たまさか人形堂物語』 津原泰水 > 「このミス」完全読破 No.180

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.180

 『たまさか人形堂物語』 津原泰水

   「このミス」2010年版 : 73位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.5.12 ~ 読終:2009.5.13

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年1月>

たまさか人形堂物語 (文春文庫)たまさか人形堂物語 (文春文庫)
津原 泰水

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 「このミス」では、“落語ミステリ”や“ジャズミステリ”など、職業や趣味を題材とした“○○ミステリ”と称される作品が毎年のようにランクインするのですが、この作品もその流れをくんだ“人形堂ミステリ”です。

 “人形ミステリ”ではなくて“人形堂ミステリ”なのは、主に人形の修繕を取り扱う店を舞台にしているからなのです。

 そして、この舞台設定からもわかるように、収録作のほとんどが“日常の謎系”の連作短編集となっています。

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 この人形堂に持ち込まれる人形やその持ち主、または主人公を含む従業員の人形との関わりを元にして、そこに謎が生まれ、鮮やかにその謎が解明されていきます。

 人形に関するうんちく話もなかなか興味深く、従業員の間で起こる日常的なドラマも面白いのですが、やはりなんといってもミステリ的な部分が魅力的ですね。

 各話に登場する謎というのが、日常的なものなんだけど、題材にしても謎自体にしてもかなり凝った作りで、その真相も捻りが効きながらもすっきりするものなのです。

 200ページほどとハードカバー本にしては薄めで、表紙も可愛らしいものの、そんな外見とは裏腹に、中身はボリューム満点に感じられるほどの濃密さなので、かなり読み応えのある作品でしたね。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★         主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★      感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “津原泰水”関連記事 】

  > No.736 「読み解かれるD クロニクル・アラウンド・ザ・クロックIII」
  > No.642 「廻旋する夏空 クロニクル・アラウンド・ザ・クロックII」
  > No.640 「爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」
  > No.602 「11 eleven」

  > No.574 「猫ノ眼時計」
  > No.568 「ピカルディの薔薇」
  > No.565 「蘆屋家の崩壊」
  > No.376 「瑠璃玉の耳輪」
  > No.180 「たまさか人形堂物語」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「エクステンド」 鏑木蓮

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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