『たまさか人形堂物語』 津原泰水 > 「このミス」完全読破 No.180
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.180
『たまさか人形堂物語』 津原泰水
「このミス」2010年版 : 73位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2009.5.12 ~ 読終:2009.5.13
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2009年1月>
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「このミス」では、“落語ミステリ”や“ジャズミステリ”など、職業や趣味を題材とした“○○ミステリ”と称される作品が毎年のようにランクインするのですが、この作品もその流れをくんだ“人形堂ミステリ”です。
“人形ミステリ”ではなくて“人形堂ミステリ”なのは、主に人形の修繕を取り扱う店を舞台にしているからなのです。
そして、この舞台設定からもわかるように、収録作のほとんどが“日常の謎系”の連作短編集となっています。
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この人形堂に持ち込まれる人形やその持ち主、または主人公を含む従業員の人形との関わりを元にして、そこに謎が生まれ、鮮やかにその謎が解明されていきます。
人形に関するうんちく話もなかなか興味深く、従業員の間で起こる日常的なドラマも面白いのですが、やはりなんといってもミステリ的な部分が魅力的ですね。
各話に登場する謎というのが、日常的なものなんだけど、題材にしても謎自体にしてもかなり凝った作りで、その真相も捻りが効きながらもすっきりするものなのです。
200ページほどとハードカバー本にしては薄めで、表紙も可愛らしいものの、そんな外見とは裏腹に、中身はボリューム満点に感じられるほどの濃密さなので、かなり読み応えのある作品でしたね。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★ 感涙ウルウル度 : ★★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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