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2009年5月 7日 (木)

『黒と赤の潮流』 福田和代 > 「このミス」完全読破 No.177

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.177

 『黒と赤の潮流』 福田和代

   「このミス」2010年版 : 138位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.4.21 ~ 読終:2009.4.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年2月>

黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)
福田 和代

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 裏表紙なんかに“骨太で熱い青春海洋冒険サスペンス”と書かれていたので、海を舞台にした冒険物なのかと思いながら読み始めました。

 そしたら、もちろん海上での熱いアクションシーンもあったものの、作品の全般が陸地を舞台にしていて、内容の方も冒険物というよりはかなり硬派なサスペンス物でしたね。

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 友人の謎の死について、主人公が真相を突き止めようと奮闘するうちに、背後にうごめくとても大きなものに巻き込まれていく話です。

 この主人公が辿る物語というのが、謎を巡るサスペンスだけでなく、激しいアクションシーンがこれでもかと散りばめられているので、全体的に熱気がムンムン漂っていて、読んでいるこちらまで熱く高ぶってくるようでした。

 なので、あんまり女性作家の作品って感じはしませんでしたね。ストーリーも演出も骨太で、男達が暴れまくる作品って感じで。

 でもそんな中でも、女性的な繊細さやなめらかさなども随所に感じられるので、そこのバランスがまた魅力的な仕上がりの要因となっているようでした。

 そんなふうにサスペンス&アクションが展開されていくのですが、謎の真相へと辿り着く過程において主人公の心の成長も描かれていまして、実はそちらの方がメインなのではないかと思うくらいに見事な演出となっていました。

 なので、サスペンスやアクションよりも、主人公の成長を記した“冒険物語”を読み終えたのような印象が特に強く残りましたね。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★        おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★         人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★★★
   衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “福田和代”関連記事 】

  > No.629 「TOKYO BLACKOUT」

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  > No.177 「黒と赤の潮流」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「バギー・イン・ザ・ドールハウス」 齊藤慶

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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