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2009年4月 3日 (金)

『煙霞』 黒川博行 > 「このミス」完全読破 No.164

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.164

 『煙霞』 黒川博行

   「このミス」2010年版 : 104位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2009.2.28 ~ 読終:2009.3.3

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2009年1月>

煙霞 (文春文庫)煙霞 (文春文庫)
黒川 博行

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 追う者と追われる者、謎を探る者と探られる者、痛い目に合わせる者と合わされる者、騙す者と騙される者.....。

 この作品は、それらが目まぐるしく入れ替りながら勢い良く突っ走るコンゲーム(騙し合い)小説です。

 そんな状況に主人公コンビが巻き込まれてしまうのですが、性格的にただ素直に巻き込まれるだけでは済まないので、そこで事態は益々ややこしくなり、先の見えない大活劇へと突入していくのです。

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 ただ、ストーリー的には、思い切り驚くような展開だとか、オリジナルな仕掛けなどは、それほど感じられません。

 それでもこの作品だからこその面白さや魅力が溢れているのは、やはりこの作者の持ち味である“関西弁での小気味よい会話”が今回も効果的だからでしょう。

 まあとにかく関西弁によるノリが作品により勢いを付けて読ませてくれるのですが、緊迫した状況で話し合っていたかと思いきや、いつのまにか話が脱線してどうでもいいような内容に変わっていたりなど、そのグダグダ感もかなり楽しくて、もう登場人物たちの会話を読んでいるだけでもハマり込んでしまいました。

 同じように関西弁での小気味よい会話が強烈なアクセントを加えていた2008年版14位のNo.133「悪果」が、ギラギラ・ギトギトしたとても濃い作品だったのに対して、今作はとても軽快でスカッとする作品なので、より一般受けしそうですけどね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度 : ★★★★     主キャラ魅力度 : ★★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★        人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★      気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “黒川博行” 関連記事 】

  > No.1120 「桃源」

  > No.1005 「後妻業」
  > No.0966 「果鋭」(後日更新予定)
  > No.0943 「喧嘩」
  > No.0834 「勁草」
  > No.0745 「破門」

  > No.0645 「落英」
  > No.0620 「繚乱」
  > No.0220 「螻蛄」
  > No.0164 「煙霞」
  > No.0133 「悪果」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「少女」 湊かなえ

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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