「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年4月)
「2009年版」に引き続いて、「このミステリーがすごい!2010年版」でも“ランキング発表前に対象作品を読んでしまおう!”というのをやってみようと思います。
それで、日頃から“どんな作品がランクインしそうかな?”って色々とチェックしているので、どうせならそれを発売された月別にまとめてしまおう!ということで始めたのがこの「月別ランクイン候補作品」です。
ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、“作者の過去実績”や“なんとなくの前評判”を元に、推測されるランクインの可能性ごとに3段階に分けて並べています。
なお、これを書いている時点では作品をまだ読んでいない状況になると思うので、この3段階の分類は、作品を読んだ上で決めたものではありませんので、その点ご了承ください。
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>> 2009年4月発売の最有力候補っぽい作品 <<
【 パラドックス13 / 東野圭吾 】
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> 運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
> 13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
> 陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。
> 破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。
> なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。
> 生き延びていくために、今、
> この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
> 張りめぐらされた壮大なトリック。
> 論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。
> “奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、
> 東野圭吾エンターテインメントの最高傑作!
もうとにかく出す本がとんでもなく売れまくっている、まさしく独り勝ち状態の東野圭吾の新作です。
でも、ただ売れているだけではないことは「このミス」実績からもわかります。
それで今回の作品なんですが、上に書いた説明を読んだだけでも、これがまた面白そうで早く読みたくなってしまいますからねぇ。
この期待以上のものがそこにあるのならば、今年はいまだ本命不在な状況だけに、2度目の「このミス」1位の座に輝く可能性も高いのではないでしょうか。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.184 『パラドックス13』 東野圭吾
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「魔 球」 1988年 18位
> 「鳥人計画」 1989年 15位
> 「名探偵の掟」 1997年版 3位
> 「どちらかが彼女を殺した」 1997年版 13位
> 「秘 密」 1999年版 9位
> 「白夜行」 2000年版 2位、20年ベスト 10位
> 「片想い」 2002年版 15位
> 「超・殺人事件」 2002年版 5位
> 「トキオ」 2003年版 18位
> 「ゲームの名は誘拐」 2004年版 11位
> 「殺人の門」 2004年版 18位
> 「容疑者Xの献身」 2006年版 1位
> 「赤い指」 2007年版 9位
> 「聖女の救済」 2009年版 18位
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【 密室の如き籠るもの / 三津田信三 】
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> 猪丸(いまり)家に突然、謎の女が現れる。
> その名は、葦子(よしこ)。
> 狐狗狸(こっくり)さんのお告げを伝える彼女が
> 後妻に来てから、何かがおかしい……。
> そんなある日、屋敷の2階で密室殺人が起きた。
> 惨事の元凶は狐狗狸さんなのか、はたまた……。
> 旧家をおそった凄惨な事件を、刀城言耶が解明する!
> (「密室の如き籠るもの」)
> 表題作ほか、全4編収録。シリーズ最新作登場!
No.55「首無の如き祟るもの」、No.102「山魔の如き嗤うもの」と2年連続で「このミス」10位以内にランクインするなど、人気シリーズとなった刀城言耶シリーズの最新作です。
ただ今回は、このシリーズ初となる中短編集なので前2作と比べて大作感はなさそうなので、そこら辺がどう評価されるでしょうかね。
まあいずれにしろ、このシリーズの新作ならばチェックしないわけにはいかないでしょう。
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「首無の如き祟るもの」 2008年版 5位
> 「山魔の如き嗤うもの」 2009年版 8位
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【 風の時/狼の時(天城一傑作集 4) / 天城一 】
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> 本格推理ファンに挑む、
> “幻の探偵作家”待望の第4弾。
> 本書には、長編「風の時/狼の時」「沈める濤」に加え、
> 未発表を含む短編12編を収録。
> 天城ミステリの全貌が明らかになる最期の傑作集。
「天城一傑作集」も、この作品が4作目にして最後となります。
「天城一の密室犯罪学教程」の3位を始めとして、過去に出た3作品全てがランクインしているし、今年は目玉となるような本格ミステリ作品がまだ出てきていないことなどから考えても、ランクインは確実なのではないでしょうか。
まあ、全作品がランクインといっても、3位→8位→16位とその順位は段々と下がっているわけですが、ただこの3作品は1年ごとに発売されたのに対し、今作は3年もの間が空きましたし、最終巻ということもあってまた順位もアップするのでは。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.187 『風の時/狼の時』 天城一
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
> 「天城一の密室犯罪学教程」 2005年版 3位
> 「島崎警部のアリバイ事件簿」 2006年版 8位
> 「宿命は待つことができる」 2007年版 16位
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【 ロング・ドッグ・バイ / 霞流一 】
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> 犬好き&ミステリー好き必読!!
> 世界初の本格ドギー・ハードボイルド。
> 闇に光る黒い鼻、微かな音も逃さぬピンと立った耳、
> 宙を飛ぶピンクの肉球、犬の能力すべてを駆使し、
> ミッション・ワンポシブルに挑む!!
バカミスキング・霞流一の新作は、タイトルを見ただけで脱力してしまいそうな衝撃作です。
犬たちが大活躍する話のようですが、謎解きも密室もアクションもふんだんに盛り込まれているとのことで、これはかなり面白そうですからね。
延期に次ぐ延期の末にようやく発売となったこともあり、霞流一だからこその面白さへの期待もより高まってしまいます。
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「スティームタイガーの死走」 2002年版 4位
> 「デッド・ロブスター」 2003年版 12位
> 「夕陽はかえる」 2008年版 9位
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>> 2009年4月発売の有力候補っぽい作品 <<
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
* 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数
アマルフィ
/ 真保裕一 (8作)
鷺と雪
/ 北村薫 (10作)
六つの手掛り
/ 乾くるみ (1作) <感想記事はこちら>
極北クレイマー
/ 海堂尊
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>> 2009年4月発売の候補っぽい作品 <<
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
* 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数
少年少女飛行倶楽部
/ 加納朋子 (3作)
たまゆらり
/ 高橋克彦 (2作)
人事系シンジケートT-REX失踪
/ 鳥飼否宇 (1作)
奇蹟審問官アーサー 死蝶天国
/ 柄刀一 (1作)
鬼姫人情事件帖
/ 鯨統一郎 (1作)
遠い旋律、草原の光
/ 倉阪鬼一郎 <感想記事はこちら>
プロメテウスの涙
/ 乾ルカ
マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン
/ 小路幸也
ノーサイドじゃ終わらない
/ 山下卓
はるよこい
/ 松宮宏
脇役スタンド・バイ・ミー
/ 沢村凛
ROMES06誘惑の女神
/ 五條瑛
白い猫
/ 柴田哲孝
桜の園 神代教授の日常と謎
/ 篠田真由美
ひだり
/ 倉阪鬼一郎
無縁塚 浪人左門あやかし指南
/ 輪渡颯介
魔 欲
/ 山田宗樹
あしあと
/ 草下シンヤ
抒情的恐怖群
/ 高原英理
全壊判定
/ 鎌田正明
公安特命捜査 警視庁情報官2
/ 濱嘉之
蛟堂報復録
/ 鈴木麻純
リッターあたりの致死率は THANATOS
/ 汀こるもの
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「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年3月) <<<
>>> 「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年5月)
「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。
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>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
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