週刊少年ジャンプ新連載! 「べるぜバブ」 田村隆平
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前クールの新連載は、連載経験組が突き抜け(「マイスター」)&掲載順的に苦戦(「ぼっけさん」)する一方で、新人が早くも2度目のセンターカラーをゲットするなど好調(「黒子のバスケ」)で、なかなか興味深い結果となっています。
そして今クールに投入される新連載2作品はどちらも新人ということなので、「黒子のバスケ」のように勢い良くスタートダッシュを決めてほしいですけどね。
というわけでまず今週から始まったのが、「べるぜバブ」です。
この作品は、昨年秋に行われた第4回金未来杯(新人漫画家の読み切り作品を何作か週ごとに掲載し、アンケートによりグランプリを決める企画)で見事グランプリに輝いた読切作品を連載化したものなのです。
ネットなどの評判を見ると、この作品が他の金未来杯エントリー作品に比べて圧倒的に評価されていたようなので、これはもうこの連載版にも期待が高まってしまいます。
ただ実は、この作品を有名にしたのは、作品の内容以上に別のことが大きく関わっていたのですねェ。
というのも、この読切版が掲載された頃に、作者の彼女と名乗る人物がmixi上でジャンプ編集部や連載作品のことをボロカスに書いているのが見つかり、ネット上でかなりの騒動となったのです。
その話題はlivedoorニュースにも掲載されるほどで、ヤフーやグーグルで検索してもいまだにこの話題のページが上位にゴロゴロと出てくるくらいなのですから。
なので、作品内容以外の面で、しかもマイナスなイメージで名を広めてしまったわけですが、ただどんな方法であれこれだけ話題になったということは、良かれ悪かれそれだけ注目が集っているということですし、この騒動を味方に付けるくらいに、そしてこの騒動を吹き飛ばしてしまうくらいに、作品自体も盛り上げてもらいたいですね。
それに、ネットで色々と調べようとする人じゃないとこの騒動は知らないだろうから、あんまりアンケートとかには関係なさそうですし。
それで内容の方は、不良高校生と赤ん坊が主役のコメディ漫画です。
この赤ん坊というのが実は魔王で、不良高校生の方はその親役を務めるのですが、この設定を活かしてバトル漫画の方へも行けそうだし、学校などを舞台としたドタバタ系のコメディにもなりそうだし、結構様々な選択肢がありそうなので、どの方向へ進んでいくのか見守っていくのも楽しそうです。
個人的には、作品の勢いやコメディ的場面、赤ん坊の可愛さや存在感など、読切版の方が面白く感じたのですが、まあそれは読切と連載第1話との違いということもあるだろうから、第2話以降にも期待ですね。
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